2019年4月14日 地球の方向に回ってきた黒点AR2738
・NASA / SDO
以下の2本の記事で取りあげさせていただいていた「太陽活動の極小期に発生した巨大黒点」は、日本時間の 4月14日に、ほぼ地球にダイレクトの方向に回ってきています。
・太陽活動極小期の巨大黒点AR2738は、そのサイズを地球の2倍にして接近中。しかし、活動のパワーは高くない模様
2019年4月13日
・活動極小期の太陽に久しぶりに「地球サイズ」の巨大な黒点が出現。これから地球方向に進んできます
2019年4月9日
以下は、NASA の太陽観測衛星ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー (SDO)が撮影した現在の太陽黒点 AR2738 の様子です。
・NASA / SDO
前回の記事では、この黒点の大きさを地球と比較すると、以下のようになるとしましたが、その後、全体的にサイズはさらに大きくなっているようです。
さて、この巨大黒点なんですが、「珍しい現象」が観測されていまして、それは、
「黒点の中に光のラインがかかっている」
というものなのです。
下の写真で、黒点の中に横切っている白いラインがそれです。
黒点の中に観測される白い光のライン
幅は約 20,000kmで、太さは 800kmほどの光のラインについて、スペースウェザーは、記事で「光の橋」と表現していますが、この光が何かといいますと、
「よくわからない」
とのことです。黒点の中にこのように光のラインが生じるメカニズムは完全には理解されていないのだとか。
この光のラインは、黒点内部の磁気と関係しているもののようですけれど、しかし、このような現象が今後の太陽フレアなどの活動と関係するものなのかどうかについても「わからない」というのが、科学者たちの見解となっています。
今後、何か動きがあるのですかね。