2019年4月12日 ギリシャのアテネに出現した「過剰虹」
ほとんど見られたことのない驚くべき色彩の虹の現象
ギリシャの首都アテネの空に、4月12日、驚くべき「虹」が出現しました。
それは、虹の「虹色の部分が幾重にもつらなる」という現象で、日本語では、「過剰虹」と呼ばれるそうなのですが、その現象が起きたのです。
問題はその色彩で、過剰虹そのものが発生することはたまにあるにしても、こんな輝き方をする虹の現象を私は見たことがないです。
4月12日 アテネ上空
過剰虹が起きる原理としましては、教科書的にいえば、
「降っている水滴が小さく、その大きさがそろっているときに現れやすい」
ということになるそうですが、発生原理はともかくとして、なぜこのような色に輝いているのかは不思議です。
4月12日 アテネ上空の過剰虹
これまでも、「複数のラインの虹」という形での過剰虹については、ご紹介させていただくこともありました。
最近では、以下のようなものがありました。
2018年9月19日 米ニュージャージー州にて
・米ニュージャージー州で撮影された「五重あるいは無限に重なる虹」
2017年11月21日 英国ルイス島にて
しかし、今回のギリシャの虹は、その色彩自体がものすごいもので、いわゆる虹色ではなく、「紫色を中心にして輝いている」というような雰囲気があります。
神々しい雰囲気があると共に、何か示唆的な感じでもあります。