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コロナ等の既存のウイルス検査では「すべて陰性」を示す謎のインフルエンザ様疾患がインドで劇的に増加。子どもでは重症化する事例が多い

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謎の病

インドの各都市や地区で、「病原体が特定できない感染症」が拡大していることが、インドの報道や、あるいは、現地の医師や専門家の SNS への投稿で示されています。

症状としては、インフルエンザやデング熱などと似ているそうなのですが、検査では、新型コロナウイルス、デング熱、マラリア、インフルエンザなどすべてで陰性の場合が多く、「何の感染症にかかっているのかわからない」状態のようです。

ツイッターへの投稿より

謎のインフルエンザ様感染症がインドで蔓延している。

ほぼすべてで、新型コロナウイルス、デング熱、マラリアの検査では陰性で、若干の人たちに H3N2に陽性の人たちがいる。

症状としては、古典的なデング熱の症状に加えて、軽度の呼吸器症状が現れる。

これらは何なのだろうか。

BA.2.86 変異種(※ コロナの最近の変異種)用に PCR 検査プライマーを調整する必要があるのではないかという報告がいくつかある。

現在蔓延している感染症がコロナでない場合は、ウイルスの配列を決定する必要がある。

Sandeep R 3x

インドも、日本となどと同様にこの夏、「子どもたちを中心とした、感染症の爆発的流行」が起き続けていました。

(参考記事)インドで子どもの発熱患者数が急増中。原因は報道により様々で、詳細は不明ながら、複数のウイルスが同時に流行中の模様
 地球の記録 2023年7月5日

最近では、「インドの著名人たちに謎の胃腸の感染症が広がる」という報道もありました。

(報道翻訳)インドのムンバイで著名人たちに謎の胃感染症が広がる
 BDW 2023年8月31日

どちらの場合も、比較的症状が重い場合が多く、治癒するまでの時間も長い事例が多いことが報告されています。

なお、先ほどの投稿に「 BA.2.86 」とありますが、これは最近、世界的に拡大しているコロナの変異種で、過去最大となる変異の箇所(46箇所)を持つものです。

最近の In Deep の以下の記事の後半に説明があります。

(記事)シェディングによるホルムアルデヒド暴露現象を知り、そして、9月13日からの「ピロラ大戦争」を覚悟する
 In Deep 2023年9月10日

 

一部の報道では、この変異種が、現行のコロナの検査では対応していないのではないかということも書かれていて、つまり、現在インドで流行しているのはこのBA.2.86 ではないかという話も出ていますが、それは不明です。

この 2年ほどは、「複数のウイルスへの重複感染(通常では、干渉という法則により、こんなことは起きない)や、あるいは、主要国全体の「性感染症患者の著しい増加」など、世界的に感染症にかかりやすい人たちが増えていることが示されています。

これについて、私自身は、ウイルスのほうの原因ではなく、社会全体の免疫低下の問題だと考えていますが、その理由はまた繰り返しになりますので、ここではふれません。

しかし、今後の社会において、「これまでは単なる軽い病気だったものが、深刻なものになる」という事例が多くなっていくと思われます。

インドの謎の感染症についての報道をご紹介します。





インドで何が起こっているのか? 大人と子どもに悪影響を与えている謎の呼吸器疾患を医療専門家たちが報告

What’s Brewing In Bharat? Healthcare Professionals Report Of Mysterious Respiratory Illness Affecting Adults And Children Badly
thailandmedical.news 2023/09/10

インドの医療専門家たちが、さまざまな州や都市で多くの成人、さらには子どもたちに深刻な影響を及ぼしている謎の感染症についてオンラインで報告している。ムンバイ、デリー、ベンガルールのような都市でそのような症例のほとんどが目撃されている。

病院を受診する患者のほとんどは、高熱、呼吸器疾患、特に呼吸困難、頭痛や腹痛を含む体の痛み、倦怠感、咳、食欲不振、場合によって、せん妄を示す。

診断と検査では、新型コロナウイルス、インフルエンザ、アデノウイルス、RSウイルス、その他の風邪ウイルス、デング熱、マラリア、そして、さまざまなエンテロウイルスではないことが示される。

医師たちは、ほとんどの入院患者を NSAIDs やその他の鎮痛剤、場合によっては抗ヒスタミン剤、さらには輸液や点滴で治療しているだけのようだ。

回復には 2週間から 4週間と長い時間がかかるようで、退院後も多くの人たちが依然として咳や呼吸困難、慢性疲労や脱力感を示している。

症例の多くには子どもも関係しており、あるいは、重症者のほとんどが、子どもたちであるようで、感染した子どもの大部分は ICU 治療を必要としている。

現在までに数人の死亡がすでに記録されているが、その死亡は原因不明の肺炎によるもの、あるいは敗血症、さらには臓器不全によるものとして分類されている。

一部の専門家たちやインドの医療ニュース報道機関は、この新たな感染急増の背後には新しい SARS-CoV-2 の変異種 BA.2.86 またはその派生株の 1つが存在する可能性があると主張している。

しかし、おそらく、現在の PCR 検査のプラットフォームはプライマーの問題により、BA.2.86 派生株の検出はできないだろう。また、迅速抗原検査キットは新しい変異株を検出する信頼性がない。

この新しい亜種が、インドで現在の謎の病気を引き起こしている可能性はあるかもしれない。

また、インドでは現在かなりの H3N2 感染症とデング熱感染症も存在していることも指摘されている。

他の考えられる病原体が関与している可能性があり、一部の医療専門家は、新型の結核菌が病気の背後にある可能性があるとも警告している。

非常に興味深いのは、多くの国で新型コロナウイルス感染症の大幅な増加が報告されている一方で、インドで公式に報告されている新型コロナウイルス感染症の感染者数は二桁に過ぎないことだ。

公式には、インドでは、BA.2.86 の亜種は国内で検出されていない。







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