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モロッコ地震の死者が1000人超。700人以上が重体。アメリカ地質調査所によると、震源は「120年間、地震が起きていなかった場所」とのこと

投稿日:


almayadeen.net 2023/09/09




大きな地震が起きたことはなかった場所で

日本時間の 9月9日早朝にモロッコで発生した地震については、日本でも当初から多くの死傷者の報道がなされていました。

ただ、現地の発生時間が深夜であったこともあり、状況がほとんどわからない中での報道でしたが、その後、夜明けと共に被害の拡大がわかってきたようです。

日本時間の 9月9日の夜時点では、現地の報道では、「死者 1037人、負傷者 1207人、そのうち重体が 721人」と報じられています。

しかし、まだ救出や捜索が始まったばかりの段階ですので、被害が拡大する可能性があります。

マグニチュードは 6.8(観測所によっては、7.0)ということで、超巨大地震の規模ではないですが、石造りの家が多いなど、いろいろ条件が重なってしまったようです。

震源はおおむね以下の場所だと思われます。

 

モロッコの経済の中心地で、観光地としても著名なマラケシュという都市にかなり近い位置で、死傷者の問題とは別に、都市機能のことは気になります。

現状はよくはわからないですが、普通ですと、マラケシュは外国人観光客がものすごくいる場所でもあります。

 

…なんか地震が増えているんですよね。

火山噴火と地震の世界の状況をリアルタイムで伝える「ボルケーノ・ディスカバリー」は、9月9日の世界的な地震活動レベルを、

「非常に高い」

と分類していました。

ボルケーノ・ディスカバリーの9月9日のリアルタイム地震監視より

volcanodiscovery.com

マグニチュード 6.0以上の地震 1件、5.0以上の地震 12件、4.0以上の地震 54件、3.0以上の地震 148件、2.0以上の地震 265 件 (合計 480件)

と記されています。

これが今後、全体的にどうなるのかはわからないですが、日本は地震国ですし、何らかはあるのかもしれません。

今、トカラ列島周辺で群発地震が続いています。

トカラ列島でかなりの数の群発地震
 BDW 2023年9月9日

いろいろ気にとめてもいい時期なのかもしれないのですが、場所や時間が予測できないのが地震という事象でもあります。

いつ来てもいいように考えておくしかないのかもしれません。

中東のメディア、アル・マヤディーンからモロッコ地震についての最新の情報です。





モロッコ地震:死者数千人以上に増加

زلزال المغرب: ارتفاع حصيلة الوفيات لأكثر من ألف
almayadeen.net 2023/09/09

モロッコを襲った地震の暫定被害者数は犠牲者 1,037名、負傷者 1,204名に上り、そのうち 721名が重体となっており、モロッコ当局は被災地への援助届けの手続きを開始している。

モロッコ内務省は以前、「 9月9日土曜日午前10時までの地震の結果、 820人が死亡、672人が負傷し、うち 205人が重傷を負った」と発表していた。

モロッコ当局は、王国の多くの都市で地震が感じられたこの地震の発生直後、地震の被害を受けた地域に援助を届ける手続きを開始すると発表した。

国営通信社は本日、首都ラバト近郊のサレ市アルアルジャット地区にある民間防衛倉庫に毛布、キャンプ用ベッド、照明器具を積んだ 7台のトラックが出動したと報じた。被災地の住民にできるだけ早く人道援助を提供することを目的としている。

同庁はまた、地震の被害を受けた住民にできるだけ早く救援物資を届けるため、今朝の早朝、防災担当者のチームがトラックに猛スピードで積み込みを始めたことを明らかにした。

サウジのいくつかの地域の国民保護チームは、地震の被害を受けた住民に援助を提供するための動員を発表した。

モロッコ当局者によると、アルハウズ県で 290人、タルーダント県で 190人、チチャウア県で 89人、ワルザザート県で 30人、マラケシュ県で 13人、アジラル県で 11人の死亡が確認された。

また、この地震により多くの建物が倒壊したと当局者は付け加えた。

一方、世界保健機関は、モロッコで発生した地震により、マラケシュとその郊外で 30万人以上が被害を受けたと発表した。

 

余震

マラケシュ地域では昨夜ずっと余震が続き、午後11時11分に発生した最初の揺れの直後、20分も経たないうちに 2回目の揺れが記録され、その強度はマグニチュード 5.7、次に 3.9だった。真夜中だった。

1時15分、同じ地域でリヒタースケールでマグニチュード 3.7の余震が記録され、5分も経たないうちにマグニチュード 2.9が記録された。

余震は再び激しくなり、午前 3時から午後 4時14分まで、マグニチュード 4の揺れが 3回記録された。

先週金曜日の夜、激しい地震がモロッコのいくつかの都市を襲った。モロッコ国立地球物理研究所所長は、マラケシュ南西部で発生した地震はここ 100年で最も激しかったと述べた。

一方、アメリカ地質調査所は、このモロッコ地震はアトラス山脈を震源とする深さ 18.5キロメートルで発生したと発表し、1900年の地震以来、この 500キロメートル以内でこのレベルの地震は発生していないと説明した。







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