ミニ氷河期の到来 異常な現象 自然の力

スウェーデンやフィンランドなど北欧で次々と発生する「ダブルやトリプル」の水竜巻 / ウォータースパウト

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8月11日 スウェーデンのブレーキンゲ沖で発生した「トリプルの水竜巻」


Severe Weather Europe




 

この夏の北欧では、各国が前例のない高い気温などの明らかな異常に見舞われていることについて最近よくご紹介させていただいていました。

そんな北欧の異常がはっきりとあらわれているのが、現在、北欧の海域に、次々と「水竜巻(ウォータースパウト)」が発生しているということです。

しかも、冒頭のようにスウェーデンでは「トリプルの水竜巻」までもが発生していたりします。下の写真は、冒頭の場所と同じスウェーデンのブレーキンゲで撮影された「ダブルの水竜巻」の写真です。


vk.com

こちらの写真などでは、「四つの水竜巻が形成されつつある」様子が撮影されています。


vk.com

そして、この翌日にはやはり北欧のフィンランドとロシアの間にあるフィンランド湾でダブルの水竜巻が発生しています。

8月12日 フィンランド湾のダブルの水竜巻。撮影場所はロシア・レビャジエ


Gulf of Finland 12.08.2018

上のそれぞれの場所は下の位置になります。


Google Map

水竜巻の発生に必要な条件は、いろいろあるとはいえ、その中には、

・高い海水温度

・荒れた気象状況

が含まれます。

本来、このような北欧周辺の海域は、海水温度も、そして気温もそれほど高くはなく、気象も穏やかなために、このような水竜巻などが次々と発生するような場所ではありません。

このような異常をもたらしているのが、「現在のヨーロッパの異常な海水温度」だとは思われます。

それは、下の記事などでご紹介したことがありますが、今年の夏のヨーロッパでの海水温度は、地中海を中心に異常であり、これが荒れたさまざまな事象の原因のひとつとなっている可能性は高いと思われます。

ヨーロッパの地中海での海水温度が完全に異常な状態となっており「通常より5℃高い」海域も。原因は不明

2018年6月18日の世界の海水温度の平年との差異

NOAA

フィンランドなどでは、あまりに高い海水温度と、「藻の異常発生」で、「緑色となった海が渦をも巻いている」という光景が撮影されています。

それは以下の記事でご紹介したことがあります。

「渦巻くグリーンの海」 : 異常な海水温度に見舞われている北欧フィンランドの海域で緑色となった海が渦を巻いている光景がNASAの人工衛星から撮影される

下のような巨大な緑の渦がフィンランド湾に出現していたのでした。

現在の北欧の環境の状況は、本来のものとはあまりにも変わってしまって、それだけにすさまじい「今の地球の変化」を激しく現している地域のひとつだと思います。

これから秋から冬にな向かう時、ヨーロッパが今度はどんなようなことになっていくのか気になります。







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