10月11日の豪雨と洪水を伝えるフランスの報道
9月の終わりから、地中海に面したヨーロッパの各地で、豪雨と洪水による被害が、ほぼ毎日のように発生しています。
より正確には、「1日に複数の場所で発生している」という感じです。
つい2日ほど前には、地中海に浮かぶスペイン・マヨルカ島で大規模な洪水が発生したことを下の記事で取りあげました。
10日ほど前は、「メディケーン」と呼ばれる地中海で発生する暴風雨によって、はギリシャをはじめとして、複数の国や地域で大きな被害が出ていることを呼称会しています。
今度はフランスの地中海沿岸で、豪雨による洪水が発生したことが報じられていました。
車が流されたりして、2名の方が亡くなったと報じられています。
10月11日 フランス・ヴァールにて
洪水が発生したのは、地中海に面したヴァールという場所で、近辺は、カンヌとかニース、マルセイユなどのリゾート地がある場所であり、本来的に穏やかな気候の地域だと思われます。
フランス・ヴァールの場所
・Google Map
この地域が「数時間で1ヶ月分に相当する豪雨」に見舞われ、あっという間に洪水と濁流が発生して、被害を出してしまったようです。
この 10月に入ってから、スペイン、フランス、イタリア、ギリシャ、トルコなどの地中海沿岸の地域が、ことごとく前例のない大雨と洪水に見舞われています。
10月12日の英国 BBC の報道によれば、この数日間でのスペイン、イタリア、フランスでの洪水による行方不明者の数は 15名にのぼっているのだそうで、各国で現在捜索がおこなわれているとのこと。
また、フランスの報道によりますと、今回のフランスのヴァールという地域は、もともとはこのような被害を出すような大雨や洪水が見られなかった場所だったのが、2010年あたりから大雨が見られるようになり、洪水での被害を経験するようになったと記されていました。
今年の地中海の海水温度は、もはや異常なレベルといえるかもしれないですが、2010年頃から少しずつ海の変化が出始めていたのかもしれません。
この「 2010年頃」というのは、地球の自然がさまざまな場所でさまざまに変化し始めた時期でもあり、何となく理解できるものではあります。
今年のヨーロッパの光景は、もはや過去数十年のヨーロッパとはまるでちがう印象の地域となり続けている感じがとても強いです。