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カムチャッカ半島のシベルチ火山が噴煙の高さが20キロメートル超えとなるモンスター級の噴火を起こす。火山爆発指数は1980年セントヘレンズ山の噴火と並ぶ

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2019年8月27日噴煙の高さ21kmの超絶規模の噴火を起こしたシベルチ山


Russia News Now




 

ロシアのカムチャッカ半島にあるシベルチ山は、この数年、比較的大きな噴火を繰り返していましたが、8月27日、終末的ともいえる噴火を起こしました。

その噴煙の高さは、21.3キロメートルに及んでいると報じられています。

これは、シベルチ山の噴火としては、少なくとも、過去 10年間では最大のものとなっています。

噴火したシベルチ山


volcanodiscovery.com

シベルチ山は、2017年に、近年最大の噴火を起こしたことを以下の記事で取りあげたことがありますが、その時の噴煙の高さは 12キロメートルで、今回の 21キロメートルは、その噴火を大幅に上回る壊滅的な規模といえます。

カムチャッカのシベルチ火山で近年の全世界の噴火の中で最大級の爆発的噴火が発生。1万2000メートルの高さに達する巨大なキノコ雲が立ち昇る

シベルチ山は、以下の場所にありますが、この地図の緑やオレンジの部分は、すべて火山で、カムチャッカ半島は、まさに火山で構成されている場所でもあります。

シベルチ山の場所

NOAA

火山の噴火は、火山爆発指数 (VEI)という区分で、噴火の規模がわけられますが、ロシアの報道では、今回のシベルチ山の噴火爆発指数は、「 5 」と区分されまして、これは、50年に1度の規模の噴火であると共に、近年では、1980年のアメリカのセント・ヘレンズ山の噴火と同じ規模となっています。

火山爆発指数の区分

火山爆発指数


KVERT

報道は、噴火は今後さらに激しくなる可能性を指摘していますが、今回の巨大噴火の他の火山への連動もあるかもしれません。

実際、カムチャッカ半島から続く千島列島では、以下の記事などで取りあげさせていただきましたように、火山の噴火が続いています。

千島列島のパラムシル島にあるエベコ火山が大噴火

基本的に、世界での過去の巨大噴火は、太陽活動の極小期に集中していまして、太陽活動が今ほぼ完全に極小期に突入した今後は、このような数十年に 1度の規模の噴火が世界中で発生しても不思議ではないです。

今後数年あるいは、今後十数年の地球の火山活動が気になります。







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