この数年は、ミツバチの大量死が世界の各地で起きていますが、6月9日に、ヨーロッパのクロアチアで「 5000万匹以上のミツバチが大量死した」と報じられています。
クロアチアの場所
・abysse.co.jp
ブルームバーグによれば、ハンガリーとの国境近くのメジムリエという場所では、地域全体の3分の1にあたるミツバチが一掃されたとのことです。
原因は、「農薬ではないか」とする意見がありますが、実査には今のところわかっておらず、調査が進められています。
なお、2019年頃から世界でのミツバチの大量死は加速していまして、以下のような記事で取りあげています。
クロアチアのミツバチの大量死について、報道からご紹介します。
クロアチアで5,000万羽以上のミツバチが大量死を起こし、政府は自然災害を宣言
watchers.news 2020/06/17
クロアチアのメジムリェ郡で先週、5,000万匹以上のミツバチが死亡しているのが発見され、6月15日に当局は「自然災害宣言」を発令した。
最初に大量死が見つかったのは 6月9日で、ハンガリーとの国境近くの複数の地域で何百万匹もの死んだミツバチが地面を覆っていたのが発見された。
伝えられるところによると、20の養蜂家が約 600の巣箱を失ったという。
原因はまだわかっていないが、農薬による可能性も指摘されている。
地元の養蜂家のアナ・ペペルコ氏は、「おそらく殺虫剤による中毒です」 と述べている。
地元の養蜂家協会はこの出来事は、歴史的に悲惨な事態だと述べる。
また、他の理由として、抗生物質によるこの近辺を流れるサバ川の汚染を特定しており、抗生物質による汚染は生態学的には養蜂に好ましくないとしている。
メジムリェ郡の公衆衛生研究所とザグレブの毒性学研究所がミツバチの検査を行っており、ミツバチの死因の特定が進められている。同時に、人間の健康への影響に関する研究も行わている。
ミツバチを失った養蜂家たちは、当局から経済的な保証が受けられるが、しかし、養蜂家協会は以下のように述べる。
「この損失は、計り知れないものです。農作の受粉におけるミツバチの重要性を考えてみて下さい」