5月24日 米国オクラホマ州オクラホマシティ近郊で撮影されたスプライト
Sponsored Link
ほんの 20年、30年前までは「科学的にその存在自体が認められていなかった」という空の光学現象はいくつもありますが、その中のひとつに、最近になって次々とその存在が明らかになってきた「スプライト」というものがあります。
レッドスプライト - Wikipedia
レッドスプライト、またはスプライトは、雷雲上の中間圏で起こる発光現象であり、超高層雷放電の1つである。超高層紅色型雷放電とも呼ばれる。雷とは異なる発光現象だが、雷(雷放電)に付随して発光するといわれている。
1989年までは、「目の錯覚」として科学界から相手にされていなかった、この「赤い空の光学現象」が、今では、撮影機器や技術の向上と共に、その様相が明らかとなってきています。
特に最近はそのスプライトの「様相」がどんどん激しくなってきている感がありますが、5月24日、アメリカのオクラホマ州で、またしても壮大なスプライトが出現し、その様子が撮影されました。
5月24日 オクラホマシティ近郊
非常に印象的な形のものでして、このような形のスプライトは、これまで見たことがないですが、スペースウェザーの記事でも、「空の巨大なクラゲ・スプライト」というような形容をしていました。
なお、スプライトはかつては「空の赤い天使」と呼ばれていたこともありますが、まあ天使かどうかはともかく、示唆的な形ではあります。
そして、スプライトは、どうもこの2年ほどの間、どんどん「派手」になってきています。
この1年くらいの間で取りあげたスプライトを見ましても、それも以前と比べて、大変に激しいものでしたが、今回のものも含めて、空の現象が激しくなにってきていることを感じます。
下は、過去1年ほどの間にブログで取りあげましたスプライトです。写真の下が記事へのリンクとなっています。
2017年に観測された印象的なスプライト
2017年3月22日 東京都杉並区にて
・東京上空で「赤い妖精」と呼ばれる高層の光学現象「スプライト」が撮影される
2017年5月28日 イギリス海峡上空にて
・イギリスで赤い光学現象「スプライト」の近年で最も大規模な状態が撮影される
2017年8月18日 ドイツ南東部
・スロバキアとドイツで同じ日に相次いで観測された希なほど巨大な光学現象スプライト
スプライトの発光はほんの一瞬ですので、起きているスプライト現象に、私たちが気づくことは通常はないですが、しかし上のような赤い発光現象が、稀にではあるとはいえ、起きていることは事実でもあります。
そして、さらに解明されていない光学現象が空にはまだまだたくさんあります。