2018年5月2日のニュージーランドの報道
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ニュージーランドの北島で、4月30日、ニュージーランドの科学者たちによれば、「ニュージーランドの歴史の中で最も巨大なシンクホール」が発生しました。
その直径は約 200メートルで、深さは下剤判明している部分では 20メートルというこのシンクホールですが、数字よりも、写真のほうがその巨大さがわかりやすいかもしれません。
4月30日 ニュージーランド・ロトルアで発生したシンクホール
地質学者たちは、シンクホール発生後に無人のドローンを送り込んで、内部の調査を始めていますが、科学者の1人は、メディアに対して、
「このシンクホールの底に見えるのは、60,000年前に噴火した火山の鉱床です」
と述べています。
実は、今回シンクホールが発生したニュージーランドの北島というのは、「世界最大級の超巨大火山」があるところで、そして過去 7万年で最大級の火山噴火があったとされめている場所なのです。
その超巨大火山タウポは、今では噴火口としてのカルデラだけが残っていますが、今回のシンクホールの発生場所と合わせて地図に示しますと下のようになります。
シンクホールが発生したロトルアと、地球最大の超巨大火山のひとつ「タウポ」の位置
実はこのあたりは、1年ほど前に「激しい群発地震」が起きて話題となりました。それは下の記事で取りあげています。
そして、今度は、そのタウポと連なるように存在している「過去の巨大火山」があった場所で、非常に大きなシンクホールが発生したということになりました。
今回のシンクホール事象が、地震活動や火山活動と関係しているかどうかについては科学者たちは述べていません。
ちなみに、ニュージーランドのタウポが噴火したのは、2万6500年前とされていまして、この時の噴火指数は、現在の地質学で定められている最大値の「 VEI 8 」という壊滅的なものだったと考えられています。
もちろん、このような噴火はそう起きるものではないですが、しかし、何万年、何十万年という単位でいえば、アメリカのイエローストーンなどと同じように「繰り返している」こともまた事実ではあります。私たちの文明はそういうものの上に築き上げられてきているということを、たまに思い出すのもいいのかもしれません。