2018年4月25日のイランの報道より
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イランの中西部にあるイスファハン州のゴルパーイエガーンという場所で、「空から魚が降ってきた」ということが現地で報じられていました。
魚が散らばっているゴルパーイエガーンの道路
・Iranian Fish Fall, Golpayegan Iran April 2018
イラン・イスファハンのゴルパーイエガーンの場所
・Google Map
空から雨などと共に魚が降ってくるという現象はわりとよく聞く現象ですが、この場合、他の事例と違うのは「非常に雨が少ない場所での現象だった」ということです。イラン全体が砂漠的な国ですが、このイスファハンという場所も年間の降雨量は 200ミリに満たない雨の少ない場所です。
この年間 200ミリという雨量は、たとえば、東京の年間平均降雨量が 1500から 2000ミリの間くらいで推移していると考えますと、年によっては十倍ほども違うのです。しかも、イランでの雨のほとんどは冬の間のもので、春から夏、秋の雨量は非常に少ないです。
そういう中で、この日のイスファハンでは、
・雨が降り
・そして、その後で道路に魚が大量に散らばっていた
ということだそうです。
・Iranian Fish Fall, Golpayegan Iran April 2018
これめがイランのいくつかのメディアで報じられていたのですが、基本的には「空から魚が降って来た」という可能性を除外して可能性が書かれています。
可能性として、
・近くの川が氾濫して、魚が道路にあふれた
・遠くに湖があり、そこの水が道路に流れ込んだ
・魚ほ運搬しているトラックが事故などを起こした
というようなことが考えられると書かれています。
まあしかし、当日、川があふれるような雨は降っていないようで、そして、湖は何十キロも先であり、雨もなくそこから水が流れてくるというようなこともなさそうな気はします。
車の事故に関しては、今のことろ警察にはそのような届けはないそうです。
ちなみに、この魚の雨のように、「普通は降らないものが降る」現象はファフロツキーズなどと呼ばれています。一般的には、海上の竜巻などに魚が巻き上げられて降るとされているなどというように言われていますが、多くは原因不明です。
過去に取りあげたものとしては、以下のようなものがあります。
2017年9月 メキシコ・タンピコ市
2016年2月 エチオピアのディレ・ダワ市
2015年6月 インド・ナーシク市
これらはすべて「理由がわからなかった」ものですが、魚が降ったこと自体は正式に確認されている事例です。
今回のイランのものは、空から降ってきたのかどうかということ自体もまだわからないようですので、こういうような事例と同じものなのかどうかはわからないですが、何となく興味を持ちましたので、ご紹介させていただきました。