2018年5月4日の報道より
・Mount Kilauea: Hawaii emergency declared over volcano eruption
Sponsored Link
ハワイ島にあるキラウエア火山が、日本時間の5月4日、突如として噴火しました。
5月4日 噴火するキラウエア火山
・AP
噴火から数時間後、ハワイ州は非常事態宣言を発令し、同時に、この噴火の影響の可能性がある住民 1700名に避難命令を出しました。
住宅地に流れ込むキラウエア火山の噴火による溶岩
キラウエア火山の場所
・Google Map
キラウエア火山は 1983年の噴火以来、溶岩流の噴出などの活動が続いていますが、今回のような複数の噴火が起きたのは、報道によりますと、1951年以来のことだそう。
そして、実はこの現在のキラウエア火山の活動は、地史学的な調査においては「過去 500年間の中で最も期間の長い活動」なのだそうです。
今後どのくらいの期間、噴火が続くかということについては、アメリカ地質調査所(USGS)ハワイ火山観測所の地球物理学者は「先の予想はできない」とメディアに述べています。
火山の噴火による溶岩
もともと、この2年ほど、キラウエア火山の活動は活発化し続けていまして、昨年2月には、以下の記事において、キラウエア火山の活動の状況が激しい方向に変化してきていることをご紹介していました。
そして、最近では、それは噴火とは関係はないことなのでしょうが、1ヶ月ほど前に、キラウエア火山で「山頂の溶岩湖が大爆発を起こす」ということを以下の記事でご紹介していました。
何となく示唆的なその様相は、活動の先行きをいろいろと思わせるものでもありました。
今のところは今後の活動はどうなるかわかりません。すぐに沈静化するかもしれないですし、長く続くかもしれないですが、ハワイというのは「太平洋の中心」ともいえる場所でもあり、そこでの火山活動は注目に値する気がします。
なお、この記事を書いた直後、日本時間の 5月5日午前、キラウエア火山を震源としたマグニチュード 6.9のかなり大きな地震が発生したことが報じられています。