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ハワイの主要観光地であるラハイナの街が山火事で「完全に消滅」。マウイ島では他にも同時多発的に山火事が発生中

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8月9日 火災発生初期のマウイ島ラハイナ。wttw.com




ハワイ史上最大の災害

ハワイのマウイ島で複数の山火事が発生し、特に、主要な観光都市のひとつである「ラハイナ」という街の周辺に燃え広がり、瞬く間にラハイナの街を焼き尽くしてしまいました。

冒頭の写真は、火災の炎がラハイナの街に広がってきた頃のものですが、8月10日までに、華やいだ街は以下のようになりました。

8月10日 マウイ島・ラハイナ

NY Times

もともと、このあたりは、以下のような街並みだったようです。

元々のラハイナの街並み

navimaui.com

現在のラハイナ

NY Times

街の痕跡は、ほぼ何も残っていないようです。以下は現地から投稿された火災後の動画です。

8月10日までに、36人の死亡が確認されていると報じられていますが、行方不明の方々が多数いらっしゃるようです。

なお、マウイ島では、ラハイナを含めて、3カ所で山火事が発生していることが Google Map で示されています。

8月11日時点のハワイの火災の状況

Google Map

かなり大変な状況になっているのですが、「なぜハワイで、このような同時多発的な火災が?」とは思います。

現在のハワイの気温は平年と同様であり、最高気温が 30℃前後の毎日であり、猛暑とは無縁です。

先月、ギリシャで深刻な山火事が発生しましたが、ギリシャ政府が、これが自然発生したものではなく、「ほとんどが放火だった」と述べていたことなどを思い出します。

(記事) 現在のギリシャの山火事は「ほとんどが放火」と同国政府が発表
2023年7月31日

 

米国政府は、ハワイに 120億ドル (約 1兆7000億円)の緊急支援を決定したと報じられていますが、それでも、この壊滅的な被害からラハイナあるいはマウイ島そのものが復興するのは、大変時間がかかるものだと思います。

コロナで途絶していた海外からの観光が再開されて、すぐにこれですので、ダメージは大きいと思います。

現状までの情報を米国の各報道からまとめていた部分を抜粋します。





2023年8月11日時点までのマウイ島の状況

"Wiped Off Map": Hawaii Wildfires Level Entire Town, Claiming 36 Lives

36人死亡: 「ラハイナ火災の消火活動が活発に行われている中、本日合計 36人の死亡者が発見された。現時点でその他の詳細は明らかになっていない」とマウイ郡当局者はニュースリリースで述べた。

複数の行方不明者がいる模様: 米国沿岸警備隊と米国海軍のヘリコプター 3機がマウイ島西海岸線に沿った捜索救助活動に使用され、ラハイナ地域での捜索活動を支援するために 8月9日に連邦チームが到着したと当局者は述べた。

停電: PowerOutage.us によると、現地時間 8月9日午後11時の時点で、マウイ島で電力を供給されているうちの約 15%を占める 1万1000人以上の顧客が停電した。電力会社ハワイアン・エレクトリック社はニュースリリースで、電力スタッフがダウンした送電線の修復に取り組んでおり、オアフ島から追加のスタッフが派遣されていると述べた。

マウイ島で何千人もの携帯電話サービスが停止中: 携帯ネットワークの修復には数日、場合によっては数週間かかる可能性がある。通信会社によると、当局は地域の電力を復旧するため、衛星電話を使用してマウイ島の西側のプロバイダーと通信しているという。

最も被害を受けた地域の一つでは: 約1万2000人が住むラハイナのマウイ島西部のコミュニティの大部分が破壊され、数百世帯が避難しているとハワイ州知事のジョシュ・グリーン氏は語った。郡当局者らによると、ラハイナでは 270以上の建造物が被害を受けた。

多くの人たちが避難所にいる: 8月8日の夜、マウイ島の 4つの緊急避難所に 2,100人以上が避難していると知事室が発表した。知事は CNN に対し、数日間の緊急対応には十分な避難所があるものの、「長期生活に十分な避難所はない」と語った。







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