大量死 異常な現象 疾病と感染症

USAトゥディ紙が「アメリカの若者たちの原因のわからない死が拡大しており、この理由を探らなければならない」という意見記事を掲載するほどの過剰死の惨状

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終息することのない米国の若者たちの超過死亡

2021年頃から、世界的に超過死亡の増加が激しくなっています。比較的詳細な統計がとられている主要国の状況は、それが懸念すべきものであることが示されています。

特に、通常の世界では最も死亡率の低い若い世代の超過死亡の増加が目立っています。

(記事) 超過死亡率データを見て思う、緩慢に進む子どもたちのジェノサイド
 In Deep 2022年8月25日

(記事) 子どもの超過死亡がひどいことに…。英国家統計局のデータから見る10歳 - 14歳のワクチン接種回数別死亡率の比較
 地球の記録 2022年11月21日

最近では、アメリカの 0歳から 24歳までの過剰死の推移として以下の統計も出されていました。

2015年-2023年5月までの米国の24歳までの年齢層の超過死亡の推移

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これまで、欧米の多くの主要メディアは、このような「 2021年からの」過剰死の増加について、その原因の真剣な探究にはふれないままで来ていました。

場合によっては、「高齢化のせい」とか「気候変動のせい」というようなメディアまでも出てくる始末で(問題となっているのは、高齢者の超過死亡の増加ではなく、若年層の超過死亡の増加です)、とにかくそのことについて避け続けてきていたのですが、最近、アメリカ最大の新聞のひとつである USA トゥディが、

「なぜ米国の若者の超過死亡が増えているのか」

という意見記事を掲載していました。

意見記事を寄稿したのは、米国の新型コロナの治療プロトコルで著名な「呼吸器・救命救急フロントライン 新型コロナウイルス感染症救命救急アライアンス( FLCCC)」の最高科学責任者のひとりであるピエール・コリー博士です。

もちろん、記事では、ワクチンのワの字にもふれていませんが、USAトゥディに掲載されたことで、「米国で原因不明の若者たちの死が増加している」ということを知った人たちもいたと思います。

日本の詳細は不明ですが、同じことが起きていることは間違いないとも思われます。

USAトゥディの意見記事をご紹介します。





アメリカではさらに多くの若者が亡くなっているが、それは新型コロナウイルスによるものではない。なぜ私たちは答えを探さないのだろうか?

More young Americans are dying – and it's not COVID. Why aren't we searching for answers?
USA Today - Dr. Pierre Kory,Mary Beth Pfeiffer 2023/08/11

 

現在、米国の生命保険計理士たちは、パンデミック前の数年間よりも、依然として多くの人が亡くなっていると報告している。

そして、新型コロナウイルス感染症による死亡は主に高齢者や虚弱者の間で発生していたが、この(新型コロナとは関係のない)新たな死の波は、働き盛りの人たちに大きな打撃を与えている

何がこの現象を引き起こしているのかは正確には誰も知らないが、解明するための緊急性が欠如している。今、協調的な捜査が必要だ。

雇用者生命保険の請求書に記録されている米国の若者の死亡だけでも、警鐘が鳴らされるはずだ。35歳から 44歳の労働者の間では、2022年の第 4四半期に、予測されていたより 34%多く死亡しており、他の労働年齢グループでも死亡率は平均を上回った。

米アクチュアリー会の報告書は、「この死亡数の増加は、新型コロナウイルス感染症と関係しているという主張を完全には説明していない」と述べている。

2020年から 2022年にかけて、ブルーカラー労働者たちよりもホワイトカラー労働者たちの超過死亡数が比例して増加した。米国の保険計理士たちによると、2022年第4四半期にはトップクラスの従業員の間で格差がほぼ 2倍になったという。

そして、2021年の秋には、米国内では新型コロナによる死亡者数が前の波から急激に減少したにもかかわらず、労働人口の死亡率が極端かつ突然増加した。2021年の第3四半期には、35~ 44歳の労働者の死亡者数がパンデミックのピークに達し、新型コロナウイルス感染症以前の 3年間の基準値を 101%上回るか、または 2倍に達した。

他の 2つの働き盛りの年齢グループでは、死亡率が予想を 79%上回った

 

超過死亡は世界的な現象となっている

この過剰な死亡は米国だけで起こっているわけではない。英国保険計理士会と学部によると、英国でも「 2022年下半期の超過死亡数は 2010年以来最悪だった」と報告されており、2022年下半期は、どの年の下半期よりも死亡者が多かったという。

英国の保険計理士たちの報告によると、2023年の第1四半期の 20~ 44歳の死亡者数は、「その年齢層にとってパンデミックが最悪の年だった 2021年の同時期」とほぼ同じだったという。2013年から 2020年の平均死亡率と比較すると、若年層の死亡率が「特に高かった」

オーストラリアも同じだ。同国のアクチュアリー協会によると、オーストラリアでは 2022年に予想より 12%多くの人が死亡した。超過分の 3分の 1は新型コロナウイルス感染症以外の死亡であり、同研究所は、この数字を「異常に高い」と呼んだ

もちろん、死亡率は 2020年や 2021年よりも低かったが、「通常とは程遠い」と述べる。

データウェブサイト Our World in Data によると、 米国におけるいくつかのパンデミックの最後の波から 14か月後の 2023年4月30日までの 1年間に、予想より少なくとも 10万4,000人以上のアメリカ人が死亡した。

英国では、この期間に 52,427人の超過死亡が報告された。ドイツでは 81,028人、フランスでは 17,731人、オランダでは 10,418人、そしてアイルランドでは 2,640人の超過死亡が報告されている。

 

この超過死亡の波は何を説明するのだろうか

毎週、毎週、この不自然な命の損失が続いており、すでに、戦争や巨大テロ事件の規模に達している。

保険数理報告書は、よく引用される医療ケアの遅れ、薬物の過剰摂取、さらには気象パターンの変化など、こうした死亡の増加の原因について、これらのようなことしか推測することしかできていない。

しかし、疑問は残る。この現在進行中の超過死亡の波は何を説明しているのだろうか?

米国の雇用者生命保険のデータは、2021年の秋に職場で、特にホワイトカラーの人たちの間で何かが起こったことを示唆している。これらの人々は、一般的に教育、収入レベルが比較的良く、また、医療へのアクセスにも不自由していない人たちだ。

インディアナ州の大手生命保険会社の幹部は、2021年第3四半期に 18~ 64歳への生命保険の支払いが 40%増加したと発言し、彼らは明らかに困惑していた。

2019年-2021年までの18歳-64歳の米国の死亡数の推移

大手生命保険会社 CEO のスコット・デイヴィソン氏は 2022年1月のオンライン記者会見で、「現在、我々だけではなく、このビジネスの歴史の中で最も高い死亡率を経験している」と述べた。

米国政府および規制当局は、生命保険会社と協力して、国レベルおよび多国籍レベルでこの過剰な死の傾向の調査を行う必要がある。

綿密かつ協力的な調査がなければ、何が私たちを死亡させているのか、またそれをどのように阻止するのかを知ることはできない。







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