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ムーディーズが格下げ、審査、ネガティブ見通しにした米国の全27銀行一覧

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またも預金流出の連鎖が発生する懸念

格付け会社ムーディーズが、アメリカの複数の銀行を格下げしたことが報じられていました。しかし、日本の報道、たとえば「ムーディーズ、米10行格下げ 一部主要行を引き下げ方向で見直し」などでは詳細がよくわかりませんでした。

その後、アメリカの報道を見て、格下げ、審査中、ネガティブ見通しとされた銀行の数が、27行にのぼることを知りました。

今年 5月には、英国のジャーナリストが、「米国で支払い不能に陥る可能性のある銀行は 4800行に上る」とした調査を発表していました。

(記事) アメリカ4800行にのぼる銀行の「半数が支払い不能に陥る可能性」について英テレグラフの著名ジャーナリストが警告
 In Deep 2023年5月3日

ですので、なお氷山の一角であるに過ぎない可能性が高いですが、いずれにしましても、今年春のシリコンバレー銀行の破綻から連鎖した「銀行からのサイレントな預金流出」が再び加速する可能性もないとはいえず、金融混乱の兆候が再度あらわれるのかもしれません。

また、アメリカの商業不動産に対して、モルガンスタンレーが「壊滅的な崩壊が予測される」と、4月に発表していまして、「これから」問題は加速する可能性があります。

以下に格下げされた銀行、審査中、ネガティブな見通しを与えられた銀行の全銀行名を挙げます。





ムーディーズが格下げ、審査中、ネガティブ見通しを与えた銀行

格下げされた銀行10行

・コマースバンクシェア
・BOKファイナンシャル
・M&T バンク
・オールド・ナショナル・バンコープ
・プロスペリティ・バンクシェアーズ
・アマリロ・ナショナル・バンコープ
・ウェブスター ファイナンシャル コーポレーション
・フルトン・ファイナンシャル・コーポレーション
・ピナクル・フィナンシャル・パートナーズ
・アソシエーティド・バンコープ

 

ムーディーズにより審査中の銀行6行

・バンク・オブ・ニューヨーク・メロン
・ノーザン・トラスト・コーポレーション
・ステート ストリート コーポレーション
・カレン・フロスト・バンカーズ
・トゥルイスト・ファイナンシャル
・U.S.バンコープ

 

「ネガティブな見通し」が与えられた銀行11行

・PNCファイナンシャル・サービシズ・グループ
・キャピタル・ワン・ファイナンシャル
・シチズンズ・ファイナンシャル・グループ
・フィフス・サード・バンコープ
・ハンティントン・バンクシェアーズ
・リージョンズ・フィナンシャル
・カデンス銀行
・F.N.B.銀行
・シモンズ・ファースト・ナショナル
・アリー・ファイナンシャル
・バンクOZK

 

オンラインでの預金の移動は、銀行の営業時間も関係せず、瞬間的におこなわれるものですので、この中のいくつかの銀行では、すでに預金の流出が起きていると思われます。

破綻する可能性があるような銀行に預金を預けたままにしておきたい人は誰もいないからです(すでに春に銀行破綻の連鎖を見ているだけに、その感覚は強いと思われます)。以下は、シリコンバレー銀行の破綻の頃の記事です。

(記事) 銀行の破綻の連鎖が始まる(かもしれない)。米シリコンバレー銀行の取り付け騒ぎでは、「24時間で 5兆6000億円」が引き出された
 In Deep 2023年3月11日

そして、そのような預金の流出が次の連鎖を生み出します。







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