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現在のギリシャの山火事は「ほとんどが放火」と同国政府が発表

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ギリシャ中部のヴォロス市で消火中の消防士。sky news




その火災はほぼすべて人為的な発生

気候変動が世界中で連呼される中、山火事の報道が多いです。

最近は、ギリシャでの山火事が日本でも大きく報じられています。以下はブルームバーグの報道ですが、このような感じです。

ギリシャで山火事広がる、観光客ら立ち往生 - イタリアでセ氏50度予報

ギリシャ全土で山火事が広がり、週末にはロードス島から約1万9000人が避難した。イタリアのサルデーニャ島では観測史上最高気温の予報が出ている。

強風と酷暑に見舞われたギリシャでは、全国で過去24時間に162件の山火事が報告された。北西部にあるコルフ島では23日夜に住民と観光客2466人が避難し、このうち59人は沿岸警備隊が海岸から救助した。ロードス島のゲンナジー村、バティ村などにも火の手は迫り、24日には同島のさらに複数の地域で避難命令が出た。

ギリシャのミツォタキス首相は同日に議会で、「これは戦争だ」と発言。「気候危機が既に到来した」と述べた。

bloomberg.co.jp 2023/07/24

ギリシャの首相は、このように、「気候危機が既に到来した」と述べたと報じられていますが、いっぽうで、ギリシャの気候危機大臣は、

「山火事の大部分は、人間により放火された」

と、政府自身が、この火災が「人為的に引き起こされている」可能性について述べていたことをガーディアンが伝えていました。

史上最悪といわれているカナダの山火事も、多くの火災が人為的である原因の可能性が言われていましたが、ギリシャの場合、「政府がそう述べた」あたりがポイントです。

 

なお、世界全体に関しての話ではないですが、アメリカの山火事に関していえば、「発生件数は過去10年で最低」を示しています。

以下は、アメリカ国立火災情報センターのデータからのグラフです。

米国の7月までの山火事発生件数の比較 (2013 – 2023年)

Tony Heller

気候や気温がどうであろうと、アメリカでは「とにかく山火事が少ない今年」となっています。もしかすると、世界的にもそうなのかもしれません。放火されない限りは。

山火事が多発している現在のギリシャの火災のほとんとが「人為的に起こされた火災」ということからは、昨年の「食糧施設で謎の火災が相次ぐ」というようなことも思い出しまして、イデオロギーを推し進めるためにガムシャラに突き進んでいる「何らかの存在」を思います。

[記事] 食料施設への不可解な攻撃が「世界中で起きている」ことが各国報道で判明。アメリカでは畜産管理アプリ経由での大規模なサイバー攻撃が発生。これをやっているのは……
 In Deep 2022年5月1日

 

山火事に関してのギリシャ政府の発表について、ガーディアンの報道をご紹介します。




 


ギリシャの火災のほとんどは「人為的に引き起こされた」と政府が発表

Most fires in Greece were started ‘by human hand’, government says
Guardian 2023/07/28

異常気象で延焼したギリシャの 667件の火災の大半は放火犯のせいだと当局が非難

ここ数週間でギリシャ全土で発生した 667件の山火事のほとんどが、「人の手により」発生したと同国の気候危機担当上級当局者が述べた。

ギリシャが、熱波による 15日間にわたる前例のない地獄から抜け出す中、この火災の破壊の規模が明らかになりつつある。

気象条件は他の年とは異なっており、専門家たちは 7月の最初の 3週間が記録的な暑さだったとしているが、今回の火災のほとんどは防ぐことができたと政府は 7月28日に主張した。

ギリシャの気候危機・国民保護大臣ワシリス・キキリアス氏は記者団に対し、「この間、ギリシャ全体で 667件の火災が発生した。これは 1日に 60件以上の火災が発生したことになる。しかし、残念ながら、その大部分は、犯罪的過失または故意により人間の手によって点火されたものだ」

キキリアス氏は、特定の場所では、近隣の多数の地点で同時に火災が発生しており、火災をさらに拡大しようとする放火犯の関与を示唆していると述べた。

「それに加えて、例年と違う気象条件があった。異常気象と強風が重なった日は過去にはほとんどなかった」

気象学者たちは、これまでギリシャでこれほど長期間にわたって記録破りの気温を記録したことはなかったと述べている。エーゲ海とイオニア海の島々を除き、 15年ぶりの高値に達した。 (※ 訳者注 / 15年ぶり、という意味は、21世紀だけで見ても今年がギリシャの気温の最高記録ではないということです)

ギリシャの火災により 3人が死亡し、74人が負傷している。7月26日、ギリシャ軍は、エヴィア島上空で墜落した水爆撃機の空軍パイロット 2名が死亡したことを受けて、3日間の追悼を発表した。

最も火災の被害が大きかったロードス島では、観光客を中心に 1日で 2万人近くがホテルからの避難を余儀なくされた。これはギリシャでこれまでに行われた中で最大規模の避難と言われている。

今週初めに人気の観光地の一部地域で非常事態宣言が発令された。







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