クラカタウ火山の激しい噴火を報じるインドネシアの報道より
今から1ヶ月ほど前に、インドネシアのクラカタウ火山で「 1日に 56回の噴火が発生する」という出来事を In Deep の下の記事でご紹介したことがありました。
クラカタウ…カトラ山、そしてイエローストーン…。地球を代表する「モンスター火山」が次々と噴火や、その予兆を見せる夏の終わり
この火山は、正式には「アナク・クラカタウ」と呼ばれ、これは、インドネシア語で、「クラカタウの子ども」という意味ですが、下の図にあるクラカタウ火山の経緯でわかりますように、要するに、これは「クラカタウ火山のあった場所で噴火が起きていた」ということになります。
このアナク・クラカタウは、その後も活動を継続させていましたが、10月中旬から 9月よりさらに激しい噴火の兆しを見せ始めました。
そして、冒頭のインドネシアの報道にありますように、10月19日から 20日にかけて、「 63回の噴火が発生する」という激しい状態となっています。
10月15日から20日までの間のクラカタウの活動の様子
10月15日の噴火
・geoffmackley
10月19日の噴火
・marygreeley.com
10月19日の噴火
・sumatra.bisnis.com
10月20日の噴火
・lampung.antaranews.com
10月20日の噴火
・twitter
インドネシアでは、今年は、火山の噴火と大きな地震が相次いでいて、バリ島のアグン山の噴火や、スラウェシ島の地震と津波による被害などを以下の記事などでご紹介してきました。
このような活動の中でも、クラカタウ火山は、特に過去に極めて大きな活動を繰り返して火山の場所でもあり、そのクラカタウの活動が激しさを増しているということ自体が、環太平洋火山帯の地質活動が収まっていないことの現れということになるのかもしれません。
最近、日本の地質活動はやや落ち着いている感じがありますが、世界全体の地震と火山噴火の状況を見ますと、環太平洋火山帯にある日本もまた決して安心できない状況の中にあると言えそうです。