2019年12月02日 数十メートル先が見えないロシア・ケメロヴォの様子
・tayga.info
今の世界は「大気汚染」というものが大変な問題となっていて、特に中国やインドのスモッグの様相は、時期により「もはや人が普通に暮らすには無理がある」という規模にまで増大しています。
しかし、ロシアの報道を見ていましたら、ロシアでも今、地域によって大気汚染がひどく、特に 12月に入ってから、ロシアのケメロヴォ州という地区の一帯で、
「隣の家が見えない」
ほどのスモッグに覆われていることが報じられていました。
ケメロヴォの場所
・Google Map
写真を見る限りでは中国やインドよりもひどいのではないかと思われるような状態です。
2019年12月1-2日のロシア・ケメロヴォの様子
スモッグで赤く染まった空
・earth-chronicles.ru
視界は数十メートル
・baikal24.ru
ケメロヴォには多くの工場があるそうなのですが、このスモッグの原因は、工場によるものが多くを占めているとのこと。
煙を排出するケメロヴォの国営企業「クズバズ」の工場
・vesti.ru
しかし、スモッグの状態があまりにもひどくなり、住民たちから「息ができない」というような苦情も多数寄せられはじめていることから、ケメロヴォの国営企業であるクズバズは、工場からの排出量を削減すると声明を出しました。
ケメロヴォの他の企業も、排出量を最大で 40パーセント削減すると述べたと報じられていますが、今のところはまだ削減されていないようです。
2016年の以下の記事では、現在は世界の多くが危険なレベルの大気汚染の影響を受けていることをお伝えしましたが、その範囲はさらに拡大しているようです。
アジアやヨーロッパも含めまして、冬になりますと、各地で暖房が使われ始めると共に大気汚染が再び激しくなる傾向にありますので、今後の季節はさらに、このような状態が拡大するかもしれません。