カンヌやニースなど名だたる観光地や保養地が広がる南フランスの海岸沿いの地域であるコートダジュールを中心に、12月1日、同地方としては、観測史上最悪レベルの豪雨による大洪水が発生しました。
この洪水により 5名が亡くなり、また各地の家屋や道路などに莫大な被害が出ています。
2019年12月01日 南フランス
洪水の影響を受けた地域は、フランス南部のボークリューズ県、バール県、アルプマリティム県などで、これらの県すべてに最高レベルの洪水警報が発令されました。地図では以下の場所となります。
洪水が発生した地域
・Vigi Météo France
この洪水により、コートダジュールやマルセイユなどで 5人が死亡しました。
また、南フランスの各地での救助要請数は 1500件に及んだそうです。
救助活動にあたるレスキュー隊員
・Sec Civile France
この冬、フランス南部から西部では悪天候が繰り返されていまして、11月中旬からの約 2週間で、大雨と洪水により 11名が亡くなっています。
今回の洪水のレベルは、南フランスでは「 100年に1度」の規模でしたが、通常、12月の南フランスでこのような大雨と洪水が発生するということは考えられないことで、すっかり変化してしまったヨーロッパの気象がここにもあらわれているように感じます。