パンデミック 大量死 異常な現象

イスラエル政府がワクチンパスポート適用年齢を「3歳から」に拡大。共に、現在の重症コロナ入院患者の65%が二回ワクチン接種済みとも保健省が発表

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最近、イスラエルの話題が多いですが、やはり世界で最初に大規模ワクチン接種を始めた優等国としての「その後(というか今)」は気になりますので、現地の報道をたまに見ます。

8月になってからのイスラエルの報道をご紹介した記事は以下のようなものがあります。

「コロナ重症患者の95%がワクチンを接種した人たちで占められている」 : エルサレムの病院長が報道で深刻なイスラエルの感染状況を述べる
投稿日:2021年8月8日

イスラエル:3回目のブースター接種を受けた人たちが次々とコロナに感染する中、完全なワクチン接種者たちの感染増加が無制御に
投稿日:2021年8月10日

最初の記事にあります、

「コロナ重症患者の95%がワクチンを接種した人たちで占められている」

というのは、エルサレムのヘルツォーク病院という病院での話でしたので、イスラエル全体ではどうなのかはわかりませんでした。

その点について 8月11日、イスラエル保健省からイスラエル全体の数値に関する発表がありました。

今回はその報道をご紹介させていただきますが、その部分だけ最初に抜粋しますと、以下のようになっていました。

エルサレムポストの8月12日の報道より

8月11日午前、保健省は、イスラエルの病院で、現在 694人が新型コロナウイルスの治療を受けていると報告した。そのうち 400人は重篤な状態であり、重篤な症例と定義された患者の 64%が二回の完全なワクチンを接種した人たちだったのに対して、32%は完全なワクチン接種をしていない人たちだった。 jpost.com

イスラエル全体では、重篤な患者の 6割強が「完全なワクチン接種者」だったということのようで、先日のエルサレムの病院の 95%は偏った数値だったようです。

なお、イスラエルでは感染数も死者数も過去半年で最大レベルに達しようとしていますが、グラフの上昇率も過去最大級です。以下は、過去三ヶ月の人口100万人あたりの感染確認数と死亡数の推移です。


COVID-19 Data Explorer / Israel

ワクチンの国民大量接種を最初に始めた国として考えれば、どこからどう考えても「これは、始まりに過ぎない(特に死者数)」ですが、どうなりますかね。

もし、そのようになれば、当然、同じファイザー社ワクチンを大量接種した国々も「これに倣う」と思われます。日本とかもそうです。

この感染拡大に対して、イスラエル政府は、「グリーンパス(ワクチンパスポート)の適用年齢を 3歳までに拡大する」ことが同じ報道で伝えられています。

つまり、「 3歳の子どももワクチンを接種するか、検査で陰性証明をしないと、遊園地もプールも図書館も、どこにも入ることができない」ということになるようです。

イスラエルでは、ワクチンパスボートを逃れられるのは「 0歳から 2歳だけ」ということになったようです。

子どもに対しても、上のようなグラフを適用したいと考えているのかどうかはわからないですが、大人はともかく、子どもはかわいそうですね。

以下は、エルサレムポストの記事です。


コロナ担当内閣は、イスラエルでの感染事例が急増するにつれて新しい制限を承認した

イスラエル内閣は、8月18日からグリーンパスを 3歳以上のすべての人に適用することを決定した。

COVID cabinet approves new restrictions as cases soar
Jpost 2021/08/12

第 4波の最高値となる新たな感染数が 400例に達し、重症化の事例も増えている中、コロナの新たな事例を抑制するために、 コロナ担当内閣は、8月11日遅くに会合し、新しい一連の制限を通過させた。

イスラエル・コロナウイルス国立情報センターは 8月11日、「感染率を低下させるための重要な対策がなければ、イスラエル中の病院に危険な負担がかかると予想される」と述べていた。

内閣は、グリーンパスをショッピングモールと商業施設を除く経済のすべての部門に拡大することに合意した。

これは 3歳の子どもから適用される。

これにより、ワクチン接種を受けていない人たちは、スイミングプール、ジム、学術機関、スポーツおよび文化イベント、会議、美術館、図書館に入る前に、COVID検査で陰性であることを提示する必要がある。レストランやホテルも含まれる。

11歳までの子どものための検査費用は各州によって支払われるが、12歳以上の人たちは自分で検査費用を支払わなければならない。

この「検査費用を自ら支払わなければならない」という新たな取り組みが、十代の若者たちのワクチン接種の急増を引き起こしたようだ。今週、イスラエルでワクチン接種を予約した 12〜 15歳の数は、前週の 2倍だった。

この拡張されたグリーンパスは、8月18日に発効する。

保健相は、「完全に適用されるグリーンパスに加えて、大量感染を防ぐために大規模な集会にも制限が必要だ」と言う。

そのため、内閣は、占有率に応じて、モールおよび商業施設の人数の制限、集会に追加の制限を決定した。8月16日から実施される。

イスラエルのコロナの症例数は減少していない

8月11日午前、保健省は、イスラエルの病院で、現在 694人が新型コロナウイルスの治療を受けていると報告した。そのうち 400人は重篤な状態であり、重篤な症例と定義された患者の 64%が二回の完全なワクチンを接種した人たちだった。32%は完全なワクチン接種をしていない人たちだった。

同省によると、同日、新たにコロナと診断された人は 5,755人だった。

死者数は 6,580人となった。8月の初め以来、100人以上のコロナウイルス患者が死亡しており、これは 7月のほぼ 2倍、6月の 10倍以上の死亡数となっている。

イスラエルでは、 60歳以上または免疫抑制状態にある 65万人以上の市民がワクチンの 3回目の接種を受けている。

イスラエル政府は、ブースター接種キャンペーンの効果が見られるまで、新しい制限をしばらく続けることを考えている。

保健当局はまた、45歳以上の人々にも 3回目のワクチン接種を与える可能性について話し合っている。

ある高官は、その決定は今後数日でなされる可能性があると述べた。一部の大臣や保健専門家たちも、閣議でその​​ような動きを推し進めている。







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