パンデミック 大量死 異常な現象

「4回目接種のオミクロンへの予防効果はない」という報告を受けながらも、イスラエル政府は「18歳以上の4回目のブースターを承認」

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イスラエルでは11月から5歳-11歳へのワクチン接種も始まっています(報道)。
もちろん、子どものマスクも義務のままです。 Time of Israel



 

最近起きていることは何だかよくわからないですが、世界で最もワクチン接種が進んでいる国のひとつであるイスラエルは、3回目接種を素早く通過(全国民の 54%が 3回目を接種)した後、今年 1月に入り、イスラエル政府は、高齢者と医療従事者に対して「 4回目となるブースター接種」を開始しました (現在までに 61万人が 4回目を接種)。

その後の、イスラエルのコロナの感染拡大は見事なもので、あっという間に、過去最大の感染確認数を更新しました。

その後も飛躍的に感染確認数は増加し続け、1月19日には、あまりの急増に、

「イスラエル保健省のデータカウントシステムがクラッシュする」

という事態が起きています。

以下の記事で取りあげています。

イスラエルの人口あたりの感染数が「世界一」に。あまりの急増にイスラエル保健省のシステムがクラッシュし、感染数カウントを停止
投稿日:2022年1月25日

 

その後、カウントシステムは復活したようですが、1月24日には、またしても 1日の新たな感染確認数が 20万を超えました。

1月25日までのイスラエルの 7日移動平均での感染確認数の推移は以下のようになっており、この 1ヵ月の増加がどれだけ激しいものだったかがあらわされています。

ファイザー社ブースター接種が成し得たイスラエルの新しい記録までの道程

ourworldindata.org

そんなイスラエルですが、1月26日、政府は、

「 18歳以上への 4回目のワクチン接種を承認」

しました。今回は、感染に脆弱な 18歳以上ということですが、イスラエル保健省は、18歳以上の全員への 4回目接種の必要性を主張しています。

この数日前、イスラエルのシェバ・メディカルセンターによるオミクロン株への「 4回目接種の効果」についての予備研究の結果が出ていまして、調査により、「オミクロン株に対して 4回目の接種は効果的ではない」とイスラエル政府に報告したことが報じられていました。

シェバ・メディカルセンターの担当者は、以下のように述べています。

「以前の株に対しては非常に効果的だったこのワクチンですが、オミクロン株に対してはあまり効果的ではありません。 4回目の投与後は、やや抗体の増加が見られますが、しかし、4回目の投与を受けた後、オミクロンに感染した人がたくさんいます。その数は、確かに対照群よりもやや少ないですが、それでも多くの感染者がいます」 timesofisrael.com 2022/01/17)

しかし、イスラエル保健省はこの研究の数日後の 1月26日、「 4回目接種は大いに好ましい」として、政府はさらなるブースターを承認した次第です。

「効果がないことが研究が明確になったにも関わらず、ブースターを承認する」ということは、5回目でも 6回目でも、何でも起こり得ることになります。

18歳以上の 4回目ブースター接種を承認したことに関するイスラエルの報道をご紹介します。


イスラエル当局は、感染に対してリスクが高い 18歳以上の人のために 4回目の COVID ワクチン接種を承認した

Israel approves fourth COVID vaccine shots for vulnerable over-18s
timesofisrael.com 2022/01/26

イスラエル保健省長官は 1月26日、コロナウイルス感染に対してのリスクが高い 18歳以上の人を対象とした COVID-19 ワクチンの 4回目の接種を承認した。

保健省は声明のなかで、感染リスクが高い人々を介護している人たちや、感染者への曝露の可能性が高い職業の人々にも 4回目を利用できるようにすると述べた。

同省によると、4回目の接種は、3回目のワクチン接種を受けてから少なくとも 4か月後からのみ行われるという。

この保健省長官の承認は、18歳以上のすべての人が追加の 4回目接種を利用できるようにするべきであるというイスラエル保健省・諮問委員会からの勧告の部分的な採用のみを反映している。

同省は、リスクのあるグループに 4回目のワクチンを承認する決定は、60歳以上の 4回目のワクチン投与が 3〜 5倍の重症化の予防と、感染に対する 2倍の防御を提供することを示すデータに基づいて行われたと述べた。

オミクロンによっての現在の感染拡大の波は重症患者の数を押し上げているが、それもまた、イスラエル保健省が 4回目のワクチン投与を承認した理由とした。

しかし先週、シェバ・メディカルセンターが実施した研究の予備的な結果は、ワクチンの 4回目の投与は、血中の抗体のレベルを増加させはしたが、オミクロン変異体による感染に対する防御を提供しないようであることを明らかにしていた。

これまでのところ、イスラエルの 950万人の人口のうち、668万7,933人が少なくとも 1回のワクチン接種を受けており、そのうち 607万2,764人が 2回目の接種を受け、また、443万2,322人が 3回目のブースター接種を受けた。 61万4,953人が 4回目のブースターを接種している。

重症患者の数はこの 1週間で急増し、539人から 915人に増加した。


 

ここまでです。

この記事を読みますと、当たり前といえば当たり前ですが、ブースターが進むにつれて、接種する人の数はかなり減っているのですね。

1回目のワクチン接種 668万7,933人
2回目のワクチン接種 607万2,764人
3回目のワクチン接種 443万2,322人

2回目から 3回目は、160万人くらい減っています。

イスラエルのワクチンパスポートは、3回目を打つことが条件となっていますので、これだけの数の人たちが、ワクチンパスポートを得られずとも打たなかったということになるようです。

4回目はどのくらいの人が打つのでしょうかね。







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