先日、以下の記事で、イスラエル政府が、60歳以上の 3回目の接種を完了した人と医療従事者に「 4回目のワクチン接種を承認した」ことをお伝えしました。
感染数が過去三ヶ月で最大になる中、イスラエル政府が医療従事者と60歳以上への「4回目のワクチン接種」を世界で初めて承認
投稿日:2022年1月3日
そのような中で、イスラエルのコロナ感染数が、過去最大を更新していました。
2020年 1月からの丸二年で到達したわけですが、今回の上昇曲線は、過去の中で最も急激な上昇を示しています。
ただ、これは「検査の数を著しく増やしている」ことも関係しているようです。
昨年末に、イスラエル政府は、年明けから著しく感染者が増えることを想定していまして、このあたりまでは一種の「予想の範囲」ということなのかもしれません。
また、他の国や地域と同様に、重症者と死者数は前回までの感染爆発時より、はるかに低いことも示されています。
しかし、同じワクチンによるブースター接種の回数が増えれば増えるほど、様々な意味での他のリスクが台頭してきますので、普通に考えれば、イスラエルの前途はあまり明るいようには見えないです。
以下の In Deep の記事等をご参照いただければと思います。
「6回目ぐらいで全部死んでしまう」 : 村上康文 東京理科大学名誉教授の言葉から見えるブースターによる、すぐそこにある終末
投稿日:2021年12月29日
同じ抗原での3回、4回を超えるブースターショットは、1回目、2回目までにはなかったような新たなリスクを生じさせる可能性がありますので、「コロナ云々」というのを超えて、いろいろと国家の先行きに心配な面はあります。
それにしても、イスラエルと、同国と隣接している国のグラフを比べますと、イスラエルだけが圧倒しており、気候気温あるいは人種的にもそれほど大きく差があるというわけでもないと見られる隣国との差は以下のようになっています。ヨルダンとエジプトです。
この3つの国で異なる点があるとすれば、
・イスラエル 3回目のブースター接種を実施 (国民の 46%が完了)
・ヨルダンとエジプト ブースター接種をおこなっていない
これくらいです。
あとは、イスラエルはとても医療が進んでいる国であるということもあります。
今の世界では、アイスランドやスウェーデンなど「医療が進んでいる国ほど感染の拡大に歯止めがかからなくなっている」という不思議な現象が起きています。
この事実こそがいろいろなことを物語っているようにも思います。
西洋医療においての途上国の多くは無風のままです。