2021年の 9月7日と8日は、イスラエルでは、ローシュ・ハッシャーナーと呼ばれる「ユダヤの新年」の日で、イスラエルでは大きな祝日のひとつです(ユダヤ暦ですので、日は毎年異なります)。
この2日間は、官公庁やほとんどの会社も休みとなり、イスラエルの報道では、コロナ検査会場も多くが閉鎖されたために、開いている検査会場は大混雑だったと伝えられていますが、そのまさに新年の日に、イスラエルは、またも過去最大の感染確認数、しかも「飛び抜けた最多」を記録しました。
初めて、1日の感染確認数が 2万人を超え、2万2291人を記録したのでした。
人口 100万人あたりでは、2,536人となり、たとえば、同じ日の、日本の 1日の新たな感染者数は、人口 100万人あたり「 98人」でしたので、このイスラエルの飛び抜けた感染確認数がわかります。
以下は、人口 100万人あたりの新たな感染者数のイスラエルと日本の比較です。
イスラエルでは、ブースターショット(3回目のワクチン追加接種)も進んでいて、イスラエルの報道では、9月9日までに、269万人が3回目の接種を終えたと報じられています。
総人口のほぼ 30%がブースターショットを受けたことになります。
イスラエルのブースターショットは、8月1日から本格的に始まりましたが、それ以来、死者数も急激に増加しており、ブースターショットのグラフと完全なリンクを見せています。
しかし、イスラエルの報道は、「感染のピークは過ぎ、流行は後退している」と専門家は述べていると伝えていました。
そういえば、9月10日の日本の記事で、イスラエル政府のコロナ対策の最高責任者であるサルマン・ザルカ氏へのインタビューを掲載していましたが、ザルカ氏は、ブースターショットの意義について以下のように述べていました。
イスラエルのコロナ対策最高責任者サルマン・ザルカ氏のブースターショットについての見解
ブースターショットの前例はなく、副反応のリスクについても未知数でした。それでも感染状況が急拡大していることから、60歳以上の高齢者より3回目接種を行うこととしたのです。
すでに180万人以上に3回目接種を実施済みですが、今のところこれといって大きな副反応は報告されていません。
今後も副反応の状況を見つつ、感染防止効果と重篤化予防効果を確実にするために、3回目接種を進めていきます。 (文春オンライン)
副反応が報告されていないというのは素晴らしいですが、副反応とは別に死者はどんどんと増えているようです。
もちろん、すでに対策は出されていまして、以下の記事で取りあげましたように、「4回目のブースターショット」がすでに提案されています。
イスラエル保健当局が「4回目のワクチン接種」に言及。同国の新たな感染者数はブースターショットの中で過去最大の更新を続ける
投稿日:2021年9月5日
イスラエルはどうなってしまうのでしょうかね。