7月27日の英国の報道より
7月23日に発生したギリシャの首都アテネ近郊での大規模森林火災については、日本でも大きく報じられています。
その被害は拡大し続けており、7月27日現在、死者は 85名となったことが発表されています。しかし、他に多数の重傷者がいる上に、行方不明の人たちの数は 100人を越える可能性があると報じられています。
この火災による焼失家屋は 2万5000棟以上となっていて、火災の中心地となったアテネ近郊のマティというリゾート地には、ほとんど何も残っていないようです。
7月26日のアテネ近郊マティの様子
そんなギリシャの首都アテネで、7月26日に「集中豪雨」が発生し、それによりアテネ市内で鉄砲水による洪水が発生しました。
7月26日 アテネで洪水が発生した後
下は、その状況が撮影された動画です。
https://youtu.be/M_JlMJqA8h0
近年のギリシャ、特にアテネ近郊では洪水が頻繁に発生するために、この洪水そのものは珍しいものではないのですが、
「歴史的な火災が起きている中で、大洪水が起きる」
という事象の連続は、多くの人たちを驚かせたようです。
投稿の中には、「ギリシャは一体どうなっているんだ?」というように書いている人たちもいました。
ギリシャでの洪水については1ヶ月ほど前にも下の記事でご紹介しています。
なお、ギリシャの火災は終息していないようで、ヨーロッパの火災マップを見ますと、7月25日の時点で、ギリシャとその周辺で下のような状態で山火事が発生していることがわかります。
赤が火災が発生しているエリアです。
日本でも、歴史的な豪雨と歴史的な猛暑によっての甚大な被害が出たばかりですが、ギリシャのアテネでも「火災」と「洪水」という正反対ともいえる災害が繰り返し発生し、都市機能を疲弊させ続けています。
そして、日本には今、台風 12号という「水の災害」が近づこうとしています。