燃え上がるペメックス社の製油所。 Sara Gonzales TX
昨年以来続く、食料施設とエネルギー施設の不可解な事故
昨年一昨年は、不可解な食料施設での火災や爆発などが世界中で発生し続けていました。通常に起きる頻度をはるかに超えた数でした。
[記事] 食料施設への不可解な攻撃が「世界中で起きている」ことが各国報道で判明。アメリカでは畜産管理アプリ経由での大規模なサイバー攻撃が発生。これをやっているのは…
In Deep 2022年5月1日
今年は、2月以降、エネルギー関連施設、あるいは「列車の事故」などが、飛び抜けて多くなってきています。
2月はじめには、米オハイオ州で、化学物質を搭載している列車の大規模な事故が起きました。以下の記事で取りあげています。
[記事] 米ウェストバージニア州で「正体不明の謎の白い粉塵」が広範囲に降る。隣接するオハイオ州では3週間前に化学物質を載せた列車の大事故が発生している
地球の記録 2023年2月25日
3月1日には、フロリダ州で、大量のプロバンを搭載した列車の脱線事故が起きています。
(報道) またも列車事故。米フロリダ州で30,000ガロンのプロパンを運ぶ列車が脱線 (2023/03/03)
昨年は、食糧施設だけではなく、エネルギー施設の不可解な爆発や、攻撃のように見える事件もよく起きてはいました。以下はその一部です。
[記事] 全米第4位の輸出量を持つテキサス州の液化天然ガス輸出ターミナルで「原因不明の爆発」が発生。これにより施設は閉鎖
地球の記録 2022年6月9日
[記事] アメリカでは今年だけで「電力インフラへの人的攻撃」が100件以上起きている。最近の変電所攻撃は「故意に停電を発生させるため」だと専門家たちは推定
地球の記録 2022年12月15日
以下は、米NBCテレビがまとめた「アメリカでの人為的な送電網への攻撃数の推移」で、2022年はすでに過去最大となっているのですが、ただこれは昨年 8月までのデータですので、その後どれだけ増加したのかは、今のところデータはなく、わかりません。
NBC
これらの事故や攻撃が重なっているのは偶然なのかもしれないですし、あるいは「そうではない」のかもしれないですが、そのあたりはわからないままです。
先日、メキシコの同じ企業の、3つの別々の場所にある製油所が、
「同じ日にそれぞれ別の爆発と火災が発生した」
ということが報じられていました。
そのうち 2つがメキシコにある製油所、1つはアメリカにある製油所です。
こうなると、偶然の要素はかなり少なくなるような気がしないでもないですけれど、今後もエネルギー関係への攻撃は続くのですかね。
このメキシコの火災を報じていた記事をご紹介します。
ペメックス社は 1日で 3件の別々の施設での火災に見舞われた
Pemex hit by fires at three facilities in one day
reuters.com 2023/02/24
メキシコ・ベラクルス州のイシュアトラン・デル・シュアステ市で、国営石油会社ペメックスの施設のパイプラインが爆発した。その後、煙が立ち上る中、緊急対応が行われた。
メキシコ国営石油会社ペメックスが運営するメキシコとアメリカの施設で 2月23日に 3件の火災が発生し、この夜の時点で 5人が行方不明となっており、8人が負傷した。
ペメックス社は、声明で、ベラクルス州の倉庫で火災が発生し、5人が行方不明となり、他の 3人が病院に運ばれたと述べた。
火災は消火されたが、この火災の原因はまだ特定されていないと同社は付け加えた。
ペメックス社は、2月23日の夜の声明で、同じくベラクルス州にある別の製油所であるミナティトラン施設での別の火災が発生し、5人が負傷した後、制御下にあることを確認したと述べた。
火災は製油所の操業を妨げなかったとペメックス社は述べ、「火災の考えられる原因は、高温の表面での製品の流出と推定される」と付け加えた。
また、その後、アメリカのテキサス州ディアパーク市にあるペメックス社の石油精製所のユニットでの別の火災も同じ日に報告された。
これとは別に、地元メディアの報道によると、今週初め、メキシコのイダルゴ州にあるペメックス製油所内で車両が衝突し、少なくとも 2人が死亡している。