2016年6月18日のNBCニュースより
・NBC
アメリカ西部と南西部が記録的な熱波に見舞われていて、アリゾナ州のフェニックスという場所では、48.9℃という気温を記録し、これは、フェニックスでの観測史上最高気温となり、また今後もしばらくこのような気温が続くと予測されています。
アリゾナ州フェニックスの今週の気温予測
6月20日 予想気温 47.8℃ 同じ日の観測史上最高気温 46.1℃
6月21日 予想気温 48.3℃ 同じ日の観測史上最高気温 46.1℃
6月20日 予想気温 45.6℃ 同じ日の観測史上最高気温 46.1℃
これより前にも、すでに観測史上最高の気温となっていますので、フェニックスをはじめ、アリゾナ州などでは、連日の観測史上最高気温となっているようです。
また、カリフォルニア州にあるデスバレーでは、6月20日に最高気温が 50℃に達すると予測されています。
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アメリカでは、気温は華氏を使いますが、華氏で 100 (摂氏では 37.8℃)を越えると、猛暑ということになります。
現在の熱波の影響を受けているのは、アリゾナ州だけではなく、西部から南西部の少なくとも、全米 13州が影響を受けているとのことで、また、熱波の影響を受ける人の数は 7000万人にものぼると NBC などは報じています。
・Google Map
下はカリフォルニア州と周辺の気温ですが、先に書きましたように、100 を越えているところは、すべて 38℃以上あるということで、まだ6月だということを考えますと「狂乱の」という形容もさほど間違っていないようにも感じます。
2016年6月20日のカリフォルニア州各地の最高気温予測
この暑さが原因で、日曜までに少なくとも4名が死亡したとのことです。
また、各地で山林火災が相次いでいるようです。
カリフォルニア州での山林火災
・NBC
また、アメリカ西部は、ただでさえ干ばつが激しいのですが、このような天候が続きますで、干ばつがさらに悪化することが懸念されます。
下は現在のアメリカの干ばつ状況ですが、カリフォルニアを中心として、激しい干ばつが続いていることがわかります。この図では、色が濃くなればなるほど厳しい干ばつ下にあることが示されます。
アメリカの干ばつ状況(2016年6月14日)
6月の 50℃という予測できないような熱波に見舞われているアメリカですが、北半球ならどこでも同じようなことになる可能性はあるのかもしれません。
それにしても、6月からこんな気温ですと、今後どうなっちゃうんでしょうかね。
一方で、最近の、
・南極のボストーク基地で観測史上最低気温クラスの「 – 80℃」を記録 (2016/06/17)
・ブラジルの未曾有の寒波がさらに拡大し、複数の凍死者を出す状況に (2016/06/18)
などの記事で書きましたように、南半球では、軒並み平年よりはるかに気温が低くなっていたりと、どちらも極端な状況を示す6月ではあります。