2019年5月6日のスウェーデンの報道より
・What's happened to summer? Asking for Sweden
スイスでは74年ぶりの5月の雪に
5月5日に、ヨーロッパで季節外れの雪や寒波が続いていることを以下の記事でご紹介させていただきました。
その後、5月6日になり、欧州各地の寒波はさらに激しくなり、特に北欧やドイツ、フランスなどでは、とても 5月とは思えない異様な気温の状況となっています。
以下は、5月6日の北欧各地の最低気温の分布です。
2019年5月6日の北欧各地の最低気温
・Meteociel.fr
たとえば、日本の北海道などでもそうですが、ある程度寒冷な地域であっても、5月に平地で氷点下を記録するというようなことは基本的にないわけですが、北欧では各地で氷点下、しかもスウェーデンなどでは -12℃などを記録している状況となっています。
なお、冒頭のスウェーデンの報道の「夏に何が起きているのか」というタイトルの意味は、スウェーデンの気象機関では、
「平均気温が 10℃以上の日が 5日間連続すれば、夏と定義される」
のだそうです。
このような極端な寒冷化の状況を作り出しているのは、北極からの冷たい大気「極渦」のためだそうで、現在、ヨーロッパの上空は以下のような大気の状況となっているようです。
5月はじめのヨーロッパの大気の状況
今の季節に、このように北極の大気がヨーロッパに流れこみ続けるというのは、なかなか珍しいことだと思われます。
5月6日のヨーロッパ各地の風景を少しご紹介させていただきます。
2019年5月6日 ヨーロッパ各地の「春の光景」
5月6日 スイスでは1945年以来の5月の雪に
・earth-chronicles.ru
5月6日 雪に覆われたボスニア・ヘルツェゴビナの街
・Armin Gutlic
5月6日 ラトビア 凍りついた果物畑の木々
・Arvis Liepa
5月6日 フランス・ボルドー ブドウ畑を霜から守るために火をたき続けている光景
・Severe Weather Europe
5月6日 25cm以上の積雪となったオーストリアのチロル
・unwetteralarm TW
5月6日 イタリアのエミリア・ロマーニャ
・Emilia Romagna Meteo