当局は「殺処分が完了したことは喜ばしいこと」とコメント
デンマークで、毛皮用として飼育されているミンクが新型コロナウイルスに感染した事例が確認されたとして、デンマーク政府は「感染が確認された飼育農場のすべてのミンクを殺処分する」ことを決定したことを 10月に以下の記事で取り上げました。
デンマークで毛皮用のミンクにコロナウイルス感染が確認され、「250万頭」の殺処分が進行中
投稿日:2020年10月19日
その後、「作業」は進行していたようで、11月28日のデンマークの報道では、
「 1100万頭のミンクの殺処分が完了した」
と報じられていました。
狂気の時代を示す典型的な話のひとつにも見えますが、そのデンマークの報道をご紹介します。
新型コロナウイルスのリスク地域とされる地域で、1100万頭のミンクの殺処分が完了した
デンマークで新型コロナウイルスに感染したミンクと、いわゆるリスクゾーンと指定された農場のすべてのミンクを殺す作業が完了した。合計1100万頭となる。
デンマークの獣医食品局のプレスリリースで報告された。
獣医食品局のユニットマネージャーは以下のようにコメントしている。
「ここ数ヶ月、新型コロナウイルスの感染がミンク農場にどのように広がっているかを監視してきました。したがって、特別なリスクをもたらしたミンクがすべて殺されたことは喜ばしいことです」
10月1日、デンマーク政府は、リスクゾーン内のすべてのミンクを殺処分すべきであると決定した。これは、感染したミンクの群れから半径 7.8キロメートル以内のすべてのミンクが死ななければならないことを意味した。
そのため、デンマーク獣医食品局、国家警察、デンマーク緊急管理局、軍隊は、ミンク養殖家とともに、ここ数週間、急ピッチでミンクの殺処分を続けた。
作業は現在完了しているが、デンマーク獣医食品局は残りのミンクの群れの感染の進展を監視し続けている。これは、新しい感染例が発生した場合に当局が迅速に対応できるようにするために行われている。
殺処分の前のデンマークのミンクの数は約 1500万頭だった。(tvmv 2020/11/28)
ここまでです。
この、
> 新しい感染例が発生した場合に当局が迅速に対応できるようにするため
というのは、要するに「新しい感染が確認されれば、さらに殺処分する」ということを語っています。
それにしても、1100万頭の殺処分…。
ちなみに、デンマークの「人間の人口」は、580万人です。
そして、デンマークの新型コロナウイルスによる死者数は、11月30日の時点で約 800人。
何のための何なのやら。
なお、他のデンマークの報道では、以下のようなものもありました。
どうも、デンマークのミンク農場では猫も殺処分されているようです。
報道では以下のように伝えられています。
デンマーク獣医食品局はミンク農場で猫を殺処分している
コロナのために当局がリスクゾーンのミンク農場で殺さなければならなかったのはミンクだけではない。
猫も捕らえられて殺されているとドイツのメディアが報じている。
我々は、この件でデンマーク獣医食品局から回答を得ようとしたが、コメントは得られなかった。デンマークの獣医食品局から協力を求められた獣医に話を聞くことでこの件を確認した。
獣医によると、猫の殺処分が行われたという。
ミンクへの感染が確認された 7つのミンク農場の合計 33匹の猫が新型コロナウイルスについてテストされた。その結果、ひとつのゾーンの 24匹の猫のうち 12匹が陽性で、残りは抗体を持っていたという。(tvmv)
猫などのコロナ感染例は、これまでもありましたが、実際に複数の殺処分をおこなったのは、デンマークが初めてではないでしょうか。
いずれにしましても、1100万頭のミンクたちに追悼を申し上げたいと思います。