11月29日に観測された M4.4 の太陽フレア
NASA、spaceweather.com
先日、In Deepの記事で、太陽活動が急速に増大していることについて、以下の記事を書かせていただきました。
太陽活動が異様に早い段階で活溌化していることに疑問を感じ、調べると、米国の政府系研究所が「太陽活動周期サイクル25は近年最大のものとなる可能性がある」と発表していたことを知る
In Deep 2020年11月28日
この記事を書きました翌日の 11月29日、地球から見て、太陽の裏側で、まだ私たちには見えていない黒点から巨大な太陽フレアが発生し、NASA は、その規模を「 M 4.4 」と発表しました。
太陽フレアの規模は、上から、
Xクラス
Mクラス
Cクラス
Bクラス
Aクラス
のそれぞれ 10段階で示され、今回の M4.4というのは、上から2番目のカテゴリーに属します。
以下は、そのフレアが発生したときの映像です。
NASA
しかし、スペースウェザーの記事には以下のようにあり、爆発が太陽の裏側だったため、実際にはもっと大きな規模の太陽フレアだった可能性があります。
スペースウェザーより
11月29日、過去 3年以上で最大の太陽フレアが検出された。NASAの観測衛星は、 M4.4 カテゴリーとして記録した。
驚くべきことに、このフレアは見た目よりもさらに大きかった可能性がある。爆発した場所は、太陽の南東のすぐ裏側にあり、この爆発が太陽自身の体によって部分的に隠された結果として、さらに大きなフレアだった可能性があるのだ。Xクラスの事象だったかもしれない。
このフレアはまた、巨大なコロナ質量放出(CME)を噴出した。(spaceweather.com)
このくらいの規模の太陽フレアですと、地球に直接向いている場合、多かれ少なかれ影響は出ると思いますが、そのようなフレアを発生させた黒点がこれから地球に回ってくることになります。
データを見ますと、この1週間ほど、Cクラス程度のフレアは頻発していましたが、突然、Mクラスの強い太陽フレアが発生したことがわかります。これから回り込んでくる黒点は、これまでのものより強力なものである可能性があるのです。
11月23-29日の太陽フレア発生の推移
NICT
太陽の黒点全体の数も 67にまで上昇しており、太陽活動はさらに活発化し続けている可能性が出てきています。
その影響については、先ほどリンクしました In Deep の記事などをご参照くださればと思います。
予想外の激しい太陽活動の復活が起きています。