2018年4月20日の米国デトロイトのニュースより
・April on track to be the coldest in 143 years
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アメリカのミシガン州にあるデトロイトで、この 4月のこれまでの平均気温が、「過去 143年間の低い気温の記録を更新しつつある」ことが報じられていました。まだ 4月は終わっていないために、確定してはいないですが、現状のままで進むと、そうなることが確実のようです。
デトロイトの場所
・Google Map
デトロイトの気象局によれば、4月20日までのデトロイトの 4月の平均気温は 3℃となっています。
これは、1874年に続く歴代 2位の低い気温なのですが、現在の状況と今後の予測からは 4月の平均気温が 143年前の低温記録を超えることになる可能性が高くなっていると気象局は述べています。
4月中旬のデトロイトの様子
・Detroit Free Press
今年のアメリカは、特に中部や東部などで気温の低い状態が続いていますが、これは、「絶えず北極からやってく冷たい大気」によるところが大きいです。
最近も下の記事でアメリカ・ネブラスカ州のオマハがで 1899年以来の低い気温が記録されたことをご紹介しています。
この記事で、4月上旬の「北極からの大気の流れの図」を載せましたけれど、そこにデトロイトを加えてみますと、影響の範囲にあることがわかります。
2018年4月6日から8日の北極からの大気の影響
・accuweather.com
今のアメリカはこういう状態が何度も繰り返されていまして、これでは、たまに暖かい日があったとしても、平均気温が上がるということもなさそうで、今のような冷たい大気の流入が続く限り、アメリカの中部や東部では 100年や 200年ぶりなどの低い気温が記録され続けるのかもしれません。
もちろん、アメリカでも西部や南部など、平年よりとても高い気温に見舞われている地域もたくさんあります。そして、そういう場所では、例年以上の「山火事」が発生し続けていまして、オクラホマ州の山火事は季節としては異例の大惨事となっています。
この先も、このアメリカの大気の状態が、現在のような「異例の方向で定例化」してしまった場合は、今年のアメリカは、またも不安定な気温や気候が続く可能性が高そうです。