2019年11月15日のアメリカの報道より
・WWMT
数日前、以下の記事で、アメリカで記録的な寒さと降雪が発生していることについて取り上げました。
アメリカの寒波は「記録破り」の規模に。寒波が原因で少なくとも8人が死亡し、積雪と低温の記録は各地で100年以上前の記録を更新
その後の報道で、11月13日頃からのアメリカのこの異様な寒波が、当初の予測を超えた範囲に拡大していることが報じられていました。
現在までに、およそ以下の「青でラインが引かれたエリアで最低気温の記録が更新」されていると伝えられています。
2019年11月13日までに寒波の記録が更新された地域
・iceagenow.info
アメリカの 3分の 2ほどの地域が記録的な寒さの中にあり、報道では、寒波に影響を受けた人の数は、2億4000万人にのぼったとのこと。
アメリカ国立気象局によれば、観測史上の最低気温を更新した地点は、850カ所にのぼっています。
その一部を書きますと、以下のようになります。
2019年11月14日までにアメリカで記録された気温と降雪
・ウィスコンシン州マディソンシティ → 11月11日に63ミリの雪が積もり、1981年の降雪量記録を更新。
・ウィスコンシン州マディソンシティ → 11月11日に最低気温4℃を記録し、1911年の記録を108年ぶりに更新。
・カンザス州ガーデンシティ → 11月12日に最低気温 -18℃を記録し、観測史上の最低気温記録を更新。
・イリノイ州シカゴ → 11月12日に最低気温が -13.8℃に達し、記録更新。
・テネシー州メンフィス → 11月12日に最低気温が -6℃となり、記録更新。
・テネシー州ジャクソン → 11月12日に最低気温が -6℃となり、記録更新。
・アーカンソー州ジョーンズボロ → 11月12日に最低気温が -6.6℃となり、記録更新。
このような感じで、800観測地点以上で、寒さと降雪の記録が更新されています。
この寒波は、北極から異常に冷めたい寒気がアメリカ大陸に流れているためですが、この状態は、地域的にはまだしばらく続くようです。
11月14日までのアメリカ上空の大気の状態
・accuweather.com
その後は、ジェット気流の位置などの予測から、アメリカ西部は暖かい気候となりますが、アメリカ中東部は、平年より低い気温が続くようです。
この北極からの寒気は、現在、ヨーロッパ各地やロシア、そして中東や北アフリカにまで広がっていまして、ジェット気流や気圧配置などの上空の大気の状態によっては、日本を含むアジアにも影響が出るかもしれません。