降雪の記録更新を伝える米国立気象局オハイオ州支局の11月11日のツイートより
数日前に、以下の記事で、アメリカの各地で 10月の気温が過去最低を更新し続けていて、そして、11月はさらに記録的な寒波に見舞われる可能性について記事にしましたが、それが予想よりもさらに激しく現実化しています。
2019年10月のアメリカは「歴史的な低温」に見舞われていたことがアメリカ海洋大気庁のデータで判明。そして、11月はさらなる記録的な低温となることが確実に
異常に早い時期のアメリカの寒波は、中西部と東海岸、そして南部にも広がっており、10月には比較的暖かかった地域がすべて強烈な寒波に見舞われています。
アメリカの各地で、11月の初旬としての観測史上最低気温を更新しており、寒さや降雪による死者が 8名に達したことが報じられています。
以下は、11月13日のアメリカ全土の気温の平年との差を示したもので、紫のエリアは、平年より華氏で 10度以上低い地域で、中部から東部は、なかなかあり得ない 11月の気温状況となっているようです。
2019年11月13日のアメリカの気温の平年との差異
・NOAA
中部から東部の各地は、軒並み最低気温が、氷点下に達していて、摂氏 -10℃以下の場所も続出しているようです。
以下は、11月13日のアメリカ中部から東部の各地の「平年との気温差(華氏)」で、非常に気温が低くなっている状況であることがわかります。
11月13日の各都市のの平年との差異
・Washington Post
この寒波は、北極からの寒冷前線によるものですが、気圧配置などから、今後も、このような寒波がアメリカを襲う可能性は高く、アメリカはかなり厳しい冬の期間が長く続くかもしれません。
この北極からの寒気が、さらに北半球に広がれば、アジアなどを含めて、11月としては異例の強い寒気に包まれる地域が増えていく可能性も高いです。
この強烈な寒波が、太陽活動の低下に伴うミニ氷河期と関係したものかどうかは何ともいえないですが、少なくとも、アメリカは、観測史上の低温記録と降雪記録が次々に更新されるという「冬の時代」に突入しています。