97年ぶりに積雪記録が更新された11月14日のノルウェーのトロムソ
アメリカは、大変な寒波と降雪に見舞われていることを以下の記事でご紹介したばかりですけれど、ヨーロッパにも「北極からの爆弾低気圧」と「桁違いの寒波」がやってきています。
アメリカの寒波は「記録破り」の規模に。寒波が原因で少なくとも8人が死亡し、積雪と低温の記録は各地で100年以上前の記録を更新
特に、イタリアやフランス、そして北欧などでは、雪の量が 11月としては、考えられない規模となっています。
2019年11月15日 記録的な降雪となったイタリア・トレント
11月15日 状態は「カオス」だと報じられているフランスの大雪
11月15日 オーストリア各地も11月としては信じがたい大雪に
以下は、11月15日の時点で、ヨーロッパで「雪が降っている地域」を示したものです。白い部分が雪が降っている場所です。
2019年11月15日 ヨーロッパで雪となっている地域
・BBC
・BBC
南欧から北欧まで広い地域が雪となっていることがわかります。
そして、これから「さらに激しい冷たい大気」が、ヨーロッパの多くの地域にかかる見込みとなっています。
しかも、イギリスや、あるいはイタリアのベネチアでは、過去最悪の洪水に見舞われている場所もあり、イタリアという国の中だけでも、ある場所は大洪水、ある場所は猛吹雪というように、ヨーロッパの気候は非常にカオス化しています。
2019年11月13日 過去50年で最悪の洪水となったイタリアのベネチア
・BBC
ヨーロッパを襲っている寒冷前線……というより、爆弾サイクロンは、まだしばらくはヨーロッパに影響を与える見込みです。
まだ 11月でこのような状態ですと、その先の冬はどうなっていくのだろうとは思います。