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8月のカオス:猛暑記録を更新していた名古屋で唐突に「8月の最低気温の記録が更新」され、北海道では、史上最も早い「8月の雪」に見舞われている

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8月17日の報道より


It’s already snowing in Hokkaido




 

2年くらい前からでしょうか。「これからしばらくの間の時代は、極端な暑さと極端な寒さが同居していくのだろうなあ」というようなことを漠然と思っていましたが、今年の夏は特にそんな感じが出ています。

冒頭の英字ニュースは、8月17日に北海道の層雲峡というところで「雪が降った」ということを報じたものです。

私は北海道出身ですけれど、「いくら何でも早すぎるだろべ」と思っていましたら、やはり「観測史上最速」だそうです。下は、北海道文化放送の報道です。

8月なのに雪! 北海道 大雪山系黒岳で初冠雪 観測史上最も早く

北海道文化放送 2018/08/17

北海道には夏、秋を通り越して冬がやって来ました。

大雪山系黒岳で 8月17日未明に初雪が観測されたのです。

北海道は、16日夜から17日朝にかけて上空に9月下旬並みの強い寒気が流れ込みました。

大雪山系黒岳(標高1984メートル)では、午前 0時52分に標高 1900メートル付近にある避難小屋で 2017年より42日早く、初雪が観測されました。

毎年、黒岳の初雪を観測しているりんゆう観光によりますと、1974年の観測開始以来最も早い記録ということです。

10月くらいになれば、北海道の高地でなら雪も降るでしょうけれど、8月というのは、今生きている人たちの中で経験したことのある人はいないはずです。

8月17日 北海道・大雪山の草花の上に積もった雪

朝日新聞デジタル

北海道だけではなく、この日は、関東から東海などにかけても異例の低い気温となり、名古屋などでは「観測史上の最低気温記録が更新」されています。

下は、ウェザーニュースの 8月17日の記事です。

名古屋や横浜で8月の最低記録更新

ウェザーニュース 2018/08/17

今日 17日は、関東から東海、中国四国にかけて前線の北側の乾いた空気に覆われ、秋の気配を感じられるカラッとした陽気になりました。

午前中から低めとなっていた湿度は午後にかけてさらに低下、名古屋は15時17分に 17℃まで下がって、8月としての最低記録を更新しています。

そのほか、横浜や千葉などでも 8月として最も低い記録になりました。東京都心でも 29℃で 6月3日以来、約 2か月ぶりとなる 20℃台を観測しています。

この 8月の最低気温の記録を更新した名古屋は、ほんの少し前まで下のような報道が連続していた場所です。

名古屋で40℃突破 観測史上初

ウェザーニュース 2018/08/03

3日、名古屋でついに 40℃を突破しました。

名古屋は 9時56分に 35℃を超えて猛暑日に。その後もジリジリと気温が上昇し、 13時54分に 40℃に到達。その後、14時01分に、 40.3℃まで上がりました。

1942年に記録した 39.9℃を超えて、観測開始以来初めての 40℃台です。

その後、名古屋では、「熱帯夜連続記録が観測史上最長に」というニュースもありましたが、それから 1週間で、今度は、「最低気温記録を更新」ということになっていまして、とても気温の起伏のある8月ということになっています。

そして、日本の周辺では、先日の以下の記事でご紹介しましたように「5日間連続で台風が発生している」ということもあり、これもなかなかの混沌ぶりを示しています。

ムチャクチャな大平洋:史上初めて「5日間、毎日連続で台風が発生」し、そして今現在、大平洋上には5つの熱帯低気圧が同時に存在する

それぞれにいろいろと理屈はつくでしょうけれど、結局は、根本的なところで、「海や大地の温度と、上空の大気の状態の整合性がついていない」のだと思われます。

整合性がついていないというか「これまでの歴史のような関係性ではなくなっている」というのか。

こういう状態は、これからも続いていくでしょうから、秋も冬も、あるいは来年の春も夏も、気象や気温は混乱したままなのかもしれません。







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