ロシアのシベリアン・タイムズの報道より
・Blood coloured rain in Arctic? A biblical plague? The apocalypse? What’s going on?
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ロシアの北極圏に近い場所にある「ノリリスク」という街で、7月4日、
「血のような雨が降ってきた」
という出来事が起きました。
この様子は SNS などに多く投稿されまして、コンクリートの地面が「血に染まったように」なっている様子がわかります。
インスタグラムに投稿された7月4日のノリリスクの様子
まるで血をかけられたかのような車
ノリリスクの場所
・Google Map
この血のような雨の原因については、「金属工場からの物質の拡散による汚染」である可能性が高いと報道では書かれています。
赤い雨が降った場所の近くには金属工場があり、清掃された際に収集された「赤い塵」が処分されないまま残っており、それが暴風などの理由で雨に混じって降ったのではないかと。
しかし、これは確定した理由といわけではないようではあります。
仮にそうだとしても、金属工場の影響でこうまで「血に染まる光景」が実際に現れるというのは不思議な感じがします。
なお、これは全然関係のないことですが、「血」が赤い理由は赤血球のためですが、その赤血球のヘモグロビンは、
・ヘム鉄(要するに鉄)
・グロビン(たんぱく質)
から構成されています。つまり、血というのは、「鉄の一種」ともいえるもので、そういう意味で、今回の血のような雨の原因が、まだ確定されているわけではないですが、「金属工場からの排出物」によって起きたというのは興味深い現象だと思いました。
ちなみに、このロシア・ノリリスクでは、2016年にも「川が血のように赤く染まった」という出来事が起きていまして、その時は以下の記事でご紹介しています。
2016年9月 ノリリスクで血のような色に染まった川
・twitter
この特の原因も汚染ということでしたが、ただ、汚染は汚染でも、この時、ロシア天然資源省は、
「未知の物質による汚染であると考えられる」
と公式に発表しています。ですので、やや不思議な部分を残したままとなっている事象でもありました。
いずれにしても、原因が何であるにしても、「血の雨」やら「血の川」というものは、本来そうそう出現するものではないですが、そういうものが現実として次々と現れる今の世の中は、つくづくすごいと思います。
なお、この 7月4日は、アメリカの独立記念日でした。