過去数年で最大の黒点群
昨日 10月2日、太陽で「 X フレア」が発生しました。
このフレアを発生させたのは、黒点 3110 という現在、右側のほうにある黒点群ですが、反対側に、
「過去数年で最大の大きさの黒点」
が地球側に向こうとしています。
以下の 3112 と示された黒点群です。
黒点群 AR 3112
NASA
この黒点について、スペースウェザーは「この数年で最大」と記していますが、まだ完全には地球側にまわってきていないですので、正確なサイズはわかりません。
ただ、昨日、Xフレアを発生させた黒点 3110 よりは領域がかなり広いことがわかります。
2022年10月3日の黒点の状況
NASA
また、今から約半年前に X フレア(X1.3)を発生させた黒点のサイズと比べても、活動領域がかなり大きなものである可能性があることがわかります。
2022年3月31日にXフレアを発生させた黒点群 2976
巨大黒点群2975からXフレアが発生
10月3日に地球側に回り込んできた黒点群 3112
NASA
今後、10日前後くらいは、この黒点は地球に向いている状態となり、その間に Xフレアが発生する可能性は高そうです。
とはいえ、フレアが起きたとしても、X 10以下などなら、さほど影響はないはずですが、フレアの規模は予想できるものではないです。
スペースウェザーの記事をご紹介させていただきます。
巨大で危険な太陽黒点が出現
A BIG DANGEROUS SUNSPOT
spaceweather.com 2022/10/03
ここ数年で最大の黒点の 1つである AR 3112 が、太陽の北東端に回ってきた。
この黒点 AR3112 には 130,000 km の太陽地形に散らばる 12 個以上のダークコアがあり、この黒点は家庭用の太陽望遠鏡でも簡単に撮影できる大きさだ。
ソーラーフィルターをお持ちでないのなら、簡単な投影法がこちらにある。
黒点 AR3112 の表面の磁気マップは、この黒点群が危険な理由を示している。正と負の磁気極性がぶつかり合い、 X クラスの太陽フレアを発生させる可能性のある爆発的な混合体となっているのだ。
AR3112 は、すでに完全に形成され、磁場構造がすで不安定になっており、活発な太陽活動の前触れとなる可能性がある。この太陽黒点群は、今後、2週間ほど常に地球に面し続ける。