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非常事態となっているボリビアのイナゴの大群は隣国パラグアイに侵入し、被害地域はさらに拡大

投稿日:

2017年2月17日 無数のイナゴが飛び交うパラグアイのラ・パトリア

deZabedrosky

1週間ほど前に、南米ボリビアで「イナゴの大群の被害による非常事態が宣言される」ということをご紹介したことがあります。

南米ボリビア:イナゴの大群による壊滅的な農作物被害に非常事態が宣言される
 2017/02/12

そのイナゴの大群は、ボリビアのサンタクルズ県という同国最大の食糧生産地である場所を中心に発生したために、当局は非常事態を宣言すると共に、「ただちに対処に当たる」としたわけですが、イナゴの大群の進行は収まっていないようで、ボリビアでの被害はそのままに、今度は、隣国のパラグアイにまで移動を始めているのです。

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パラグアイに飛来しているイナゴたち

deZabedrosky

パラグアイでイナゴの大群の報告があったのは、2月17日のことのようで、最初に、パラグアイ北部の地域に出現した後、現在も範囲を拡大させているようです。

ボリビアとパラグアイの位置関係
・Google Map

地図を見ると、このパラグアイ北部というのは、ブラジルとも国境を接している場所で、また、南部のアルゼンチンとも、そう距離のある場所でもなく、今のままイナゴの「大移動」が進行していった場合、ブラジルやアルゼンチンなどにまで被害が拡大していく可能性もあると思われます。

パラグアイの ABC ニュースによれば、2月20日の月曜日から、パラグアイ当局による「燻蒸」、つまり、飛行機による殺虫剤の散布が開始されるとしています。

散布の範囲は 50km の範囲におよぶ広大なものとなるようです。

ただ、この ABC ニュースでは、パラグアイの環境保護当局者が以下のように話していることを報じています。

「イナゴ駆除に使用する、どの化学物質が環境に対して毒性が少ないのかを定義するため専門家の分析が終わり、私たちはイナゴ駆除に使用する化学物質のリストを決定した。しかし、使用される殺虫剤は非常に毒性が強く、また、ミツバチに大きなリスクになる可能性があることを(養蜂家などには)理解してほしいと思う。イナゴの駆除に対しての結果は出るはずだが、殺虫剤散布は環境への影響を残すことになるかもしれない」

 

バッタは昆虫ですから、それを殺す強力な殺虫剤は他の昆虫も殺してしまうことは避けられないということになるようです。

2010年に、オーストラリアでイナゴの大群の被害が出た時に、やはり殺虫剤の散布がおこなわれましたが、その時のオーストラリア報道では「フィプロニル」という殺虫剤が「ミツバチを一掃する」可能性について述べていました。

今回の南米のイナゴの大発生が今後どのようになるのかわかりませんが、南米のいくつかの地域では、恒常的な干ばつと共に、時に洪水や大雪、雹嵐などの被害に見舞われ、ただでさえ農作に厳しい状況の上に、収穫期にこのようなイナゴの大襲来ということで、南米のいくつかの地域での今後の食糧事情は厳しいものとなるかもしれません。







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