オーストラリア政府は、10月11日、すべてのロックダウンを解除しました。
シドニー首都圏などでは、約 4ヶ月半(106日間)、ロックダウンが続いていた中での解除となりましたけれど、
「感染数が減少したために解除したのではない」
ということがあります。
オーストラリアの感染確認数は「過去最大」となっています。
その中で、ロックダウンをすべて解除ということになっていますが、「条件」があり、それは、「ワクチン接種者だけが自由に行動できる」というようになっています。
ロイターは以下のように伝えています。
> 豪ニューサウスウェールズ州では来週、新型コロナウイルス対策の行動制限が緩和され、ワクチン接種完了者はいかなる理由でも外出が可能になる。
>
> 同州はワクチンパスポート(接種証明書)を導入する計画で、ワクチン接種を終えてない人には12月1日まで厳格な外出禁止令を適用する。 (ロイター 2021/10/07)
このオーストラリアは、世界で最も厳格なロックダウンを行った国のひとつで、2020年3月以来、以下のように、各州、都市圏で、繰り返しロックダウンがおこなわれてきました。
2020年3月23日からのオーストラリアのロックダウン
IM
これだとあまりにも見づらいですので、この中で、特にビクトリア州を例にして、どのようにロックダウンがおこなわれたのかを見てみます。
ビクトリア州でのロックダウン
ourworldindata.org
ロックダウンというものが何のために行われているのか、まったくわからないという部分がよくわかりますが、最終的には、
「感染確認数の頂点を記録した中でシドニーなどでもロックダウンを解除」
ということになり、米ゼロヘッジは、
> 結果として、このロックダウン措置は、国際的な冗談の様相を示した。
と書いています。
しかし、このロックダウンのもたらした被害は甚大であり、たとえば、以下の記事にありますように、自死がとんでもなく増加し、人々のメンタルもまたどうしようもないほど壊されました。
オーストラリア:封鎖の中で「4人に1人が周囲で自殺あるいは自殺未遂した人を知っている」と調査に回答
投稿日:2021年9月12日
今度また感染数が増加したらどうするのでしょうかね。
それは、日本を含めたすべての主要国にいえることですが、ロックダウンには感染抑制の効果がないことがこれだけ示されていても、それでもやる国はやるのでしょうね。
次に行われれば致命傷となるはずです。