2019年4月15日 アフガニスタンの首都カブールにて
歴史上経験のない大雨と洪水の連続の渦中のアフガニスタン
南アジアから中東にかけて異例の大雨が続いていますが、その中でも、アフガニスタンに関しては 4月1日に以下の記事で、洪水による被害がとても大きくなっていることをお伝えしたことがあります。
数年続いた厳しい干ばつの後に大洪水が繰り返されるアフガニスタンで「1000万人以上が即時の援助が必要」な深刻な食糧危機が発生
そのアフガニスタンでの大雨と洪水がおさまることなく続いていまして、4月15日頃から、またも各地で激しい洪水に見舞われています。
アフガニスタンの洪水による破壊は凄まじく、「水」というものがどれだけ多くのものを破壊するかということを物語ってくれます。
2019年3月-4月のアフガニスタン各地の洪水による被害
・IMPACT OF FLOOD IN AFGHANISTAN
・IMPACT OF FLOOD IN AFGHANISTAN
・IMPACT OF FLOOD IN AFGHANISTAN
そして現在、南アジアでは、インドやパキスタンなどにまで大雨と洪水は拡大していまして、報道では、パキスタン、インド、アフガニスタンの三カ国だけで 250人の人が洪水で亡くなっているということが伝えられています。
2019年4月18日のトルコの報道より
この 3月から 4月は、以下の地図で、アフガニスタンを中心として並ぶ、インド、パキスタン、アフガニスタン、イラン、そして、アラブ首長国連邦とサウジアラビアを含めまして、
「その全部の国が、かつてない洪水に見舞われている」
のです。
3月から洪水に見舞われている地域
・Google Map
アフガニスタンは、何年もの間、ひどい干ばつに見舞われ続けていました。
今年やっとその干ばつがおさまったと思った途端に、今度は何もかも破壊し尽くす大洪水に1ヶ月近くも襲われているということになっているのです。
また、インドやパキスタンは、「これからがモンスーンのシーズン」であり、本格的な雨のシーズンはこれからなのです。なのに、すでにインドとパキスタンでは、大雨と大洪水が始まっている。
この先、これらの地域に本格的なモンスーンがやってきた時に、一体どのようなことになるのか、ちょっと想像がつかないです。
中東から南アジアまでの広範囲で起きている、文字通りの「黙示録」の今後が気になります。