2019年4月18日 ロシア・ケメロヴォに出現した月のコロナ
太陽や月の周囲を「光の輪が囲む現象」はいくつかあり、一般的なものとしては、単純に光の輪が太陽や月を囲むハロ(暈)という現象があります。
その他、観測されることはかなり稀なものとして、その「光の輪が虹色になる」というものを、コロナと呼びます。日本語だと「光冠」などとされています。
冒頭のロシアのケメロヴォに出現したものもコロナです。英語では、ムーンコロナとか、ルナーコロナ(Lunar Corona)と呼ばれています。
4月18日 ケメロヴォのムーンコロナ
このようなコロナは、太陽の周囲に出現することは、わりとよくあるのですが、「月」はかなり珍しいものです。
写真を見る限りは、薄い雲に光が反射して発生しているようで、そのために、雲の移動と共に、コロナの形がどんどん変化していくというのは風情があります。
ちなみに、太陽のコロナにつきましては、稀にとんでもなく美しいものが出現することがあり、過去記事でも、以下のようなコロナを取り上げたことがあります。
2017年2月22日 米国ニューメキシコ州で撮影されたコロナ
2018年3月に米ミシガン州スペリオル湖上空に出現したコロナ
これらは、決して頻繁に起きる現象ではなく、その発生には、かなりの低い確率での光学的条件が揃う必要がありそうです。