大量死 戦争の時代

アメリカがネバダ州で核実験を実施

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1951年にネバダ核実験場で行われた核実験。場所は同じでも、今回の実験の内容はずいぶんと異なります。




ロシア米国の双方が核実験の禁止を撤回

いろいろと各地で焦臭い日々ですが、米国が「核実験」を行ったことが報じられています。これは、ロシアが「核実験の禁止を撤回する法案を議会に提出」した数時間後に行われたと FOX ニュースは伝えています。

行われたのは、ネバダ州にある核実験場です。

今月のはじめには、ロシア政府が、初めてとなる全土規模での核攻撃に対しての想定演習」を行っています。

(記事)ロシアが、建国以来初めてとなる「全土規模での核攻撃に対しての演習」を10月3日に実施
地球の記録 2023年9月30日

そして、ロシアの議員たちが核実験禁止を撤回する法案を提出し、その数時間後にアメリカが核実験を実施した、という流れとなります。

まずは、米 FOX ニュースの報道です。





世界的な核実験禁止を撤回するロシアの動きの数時間後、米国はネバダ州で核実験を実施

US conducts nuclear test in Nevada hours after Russian move to revoke global test ban
FOX News 2023/10/19

この実験は、ロシア議員が世界的な核実験禁止条約の批准を取り消す計画を発表した数時間後に行われた。

ロシアが核兵器実験の禁止を撤回した数時間後、米国はネバダ州の核実験場で高性能爆発実験を実施し、ロシア政府はこれにより米国はロシアと同等になると述べた(※ 米国も核実験の禁止を撤回したという意味)

ブルームバーグが米エネルギー省の話として報じたところによると、10月19日の実験では、他国での原子爆発の検出に役立つ「新しい予測爆発モデルの検証のため」に化学物質と放射性同位元素が使用されたという。

国家核安全保障局の国防核不拡散担当副長官コーリー・ヒンダースタイン氏は声明で、「これらの実験は、米国の核不拡散目標を支援する新技術開発の取り組みを前進させるものです」と述べた。

「地下核爆発実験の検出を改善することで、世界的な核の脅威を軽減するのに役ちます」

この実験は、そのタイミングが注目に値する。その数時間前、ロシア議員たちが、包括的核実験禁止条約の批准を取り消す意向を表明した。

この法案はロシア上院の連邦評議会に送られ、来週審議される予定だ。連盟評議会の議員らはすでにこの法案を支持すると表明している。

1996年に採択されたこの包括的核実験禁止条約は、世界のあらゆる場所での核爆発を禁止するものだが、まだ完全には発効していない。米国に加えて、中国、インド、パキスタン、北朝鮮、イスラエル、イラン、エジプトはまだ批准していない。

米国当局者たちは、米国とロシアは弾頭の実験は行っていないものの、連鎖反応を維持するのに必要な原子物質の量を必要とせずに兵器の設計を検証する爆発など、いわゆる未臨界実験は行っているため、さらなる透明性が必要だとブルームバーグは伝えた。

ロシアが西側諸国によるウクライナへの継続的な支援を思いとどまらせるために核実験を再開するのではないかとの懸念が広がっている。

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、一部の専門家が核実験実施の必要性について話し合っているが、この問題については、まだ意見をまとめていないと述べた。

セルゲイ・リャブコフ外務副大臣は先週、ロシアは今後も禁止措置を尊重するが、米国が先に核実験を実施した場合にのみ核実験を再開すると述べた。


 

ここまでです。

アメリカが核実験をしたのなら、ロシアも行うと、ロシアの外相は述べていたようです。

このアメリカの核実験に対してのロシアの反応も報じられています。

ロシアはネバダ州での米国の核実験を注意深く監視しているとプーチン大統領の報道官は語った

FOX News 2023/10/20

ロシア国営メディアは 10月20日、米国が今週ネバダ州の核実験場で実施した爆発物実験をクレムリンは注意深く監視していると報じた。

ブルームバーグがエネルギー省の話として報じたところによると、10月18日の実験では、他国での原子爆発の検出に役立つ「新しい予測爆発モデルの検証」に化学物質と放射性同位元素が使用されたという。

インタファクス通信は 20日、ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官が記者会見で、ロシアは現在状況を注意深く監視していると述べたと伝えた。

「以前、ロシア上院の連邦評議会は、米国は包括的核実験禁止条約の署名国であり、ネバダ州で 10月18日に行われた地下実験は国際的な法的評価を受ける必要があると述べた。「米国は、この協定に違反しない義務がある」とインタファクス通信も報じた。

さまざまな場所で軍事的気カオスがどんどん増大していますが、どうなっていくのでしょうかね。







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