米 CDC (疾病予防管理センター)の「ワクチン有害事象報告システム / VAERS」のデータの最新情報を定期的にご紹介しています。
今回は 5月21日までの有害事象報告データです。
5月14日時点のデータは、以下の記事にあります。
[定期]米CDC有害事象報告システムの5月14日までのワクチン接種後の有害事象報告数は 22万7805件、死亡例は 4201件に。12〜17歳までの有害事象報告は 943件
投稿日:2021年5月22日
以下は、現時点で最新の 5月21日までの CDC への有害事象報告データです。
有害事象の全体の報告数、死亡報告数、重症報告数のそれぞれの前回からの 1週間の推移は以下のようになります。
・有害事象報告 22万7,805件 → 26万2,521件(前週から 3万4,716件増加)
・死亡事例報告数 4,201件件 → 4,406件(前週から 205件増加)
・重症事例報告数 1万8,528件 → 2万1,537件 (前週から 3,009件増加)
有害事象全体の増加数は先週とあまり変わりませんが(前週 3万4,851件増加 / 今回 3万4,716件増加)、重症事例が急激に増加しました。前回は 1,338件増加でしたが、今週までの 1週間は「 3,009件の増加」となっており、1週間での重症事例の数は、前回の倍以上となっています。
5月21日までの有害事象の内訳は、文字にしますと、以下のようになります。
新型コロナワクチンの有害事象報告
2021年5月21日までの全報告数 227,805件・死亡 4,406件 (1.68%)
・永続的な障害 3,299件 (1.26%)
・受診 45,004件 (17.14%)
・緊急病院に搬送 34,435件 (13.12%)
・入院 14,949件 (5.69%)
・生命への脅威 4,590件 (1.75%)
先ほども書きましたが、報告全体の中の重症事例は 2万1,537と前回より 3,009件増加しています。
毎回個別で見ている「ベル麻痺(顔面麻痺の一種)」「流産や胎児への影響」「アナフィラキシー反応」は以下のようになっています。
・ベル麻痺(顔面神経麻痺) 1,455件(データ) 前回 1,278件
・妊娠/胎児への影響 1,736件(データ) 前回 1,189件
・そのうち流産と早産は 527件 (データ)
・アナフィラキシー反応 74,781件(データ)前回 65,854件
「血栓、血液凝固あるいは血小板減少」の報告は以下のようになっています。
・血栓 / 血液凝固 / 血小板減少 4,433件(データ) 前回 3,758件
・ギランバレー症候群 252件 (データ) 前回は、205件
今回のデータは、流産、ギランバレー症候群の増加率が高く、また、「血栓」など血液と血管の関係の有害事象も大幅に増えていますが、有害事象全体の増加数にはあまり変化がないですので、重大な作用が少し目立ってきています。
血栓の問題は、こちらの記事でも書きましたが、すべてのコロナワクチンが「スパイクタンパク質を誘発する作用を持っている」ことから考えると、副作用というより、「必然的な作用」と理解でき、今後も時間の経過と共に増加していきそうです。
アメリカでは、コロナワクチンの緊急使用許可の年齢を拡大していまして、12〜15歳の子どもたちに対する mRNA コロナワクチン接種が始まっています。
それに伴いまして、その年齢層の有害事象が急激に増加しています。
・12歳から17歳の有害事象報告 3,449件(データ) 前回 943件
・そのうちの重症事例 58件 (データ) 前回は 23件
重症事例報告がかなり大きく増加していますが、どのような変化が起きて、このようになっているのかはよくわかりません。