米 CDC (疾病予防管理センター)の「ワクチン有害事象報告システム / VAERS」のデータの最新情報を定期的にご紹介しています。
前回分は以下になります。
[定期]アメリカの8月13日までのワクチン接種後の有害事象報告は約 60万件、死亡例は 1万3000件。米政権は 9月20日からブースターショットを開始
投稿日:2021年8月21日
以下は、現時点で最新の CDC の有害事象報告データです。
有害事象の全体の報告数、死亡報告数、重症報告数のそれぞれの前回からの 1週間の推移は以下のようになります。
・有害事象報告 59万7,721件 → 62万3,343件(前週から 2万3,791件増加)
・死亡事例報告数 13,068件 → 13,627件(前週から 559件増加)
・重症事例報告数 8万1,850件 → 8万4,466件 (前週から 2,616件増加) データ
まず、若い世代の有害事象報告です。
十代の有害事象と死亡事例
・12歳から17歳の有害事象報告 12,249件(データ) 前回 11,890件
・12歳から17歳の重症事例 872件 (データ) 前回は 844件
ワクチン接種年齢の下限が 12歳まで変更されたことに伴い、「 9- 12歳」の有害事象報告が増加し続けています。多くは 12歳だと思われます。
・9歳から12歳の有害事象報告 591件(データ) 前回は 562件
以下は、12歳から17歳の重い事例の報告数と、死亡事例です。
・12歳から17歳のアナフィラキシー事例報告 2,096件 (データ) 前回は 2,020件
・12歳から17歳の心臓障害の事例報告 361件 (データ) 前回は 351件
・12歳から17歳の血液凝固障害の事例報告 67件 (データ) 前回は 66件
・12歳から17歳の「死亡」事例報告 14件 (データ) 前回は 13件
12歳から 17歳の死亡事例が 1人増えて、14件となっていますが、事例 (ID 11576798)を見てみますと、「自死」となっていますので、次回のデータからは削除されると思われます。
レポートには以下のように書かれてあります。
16歳の男性のVAERSデータより
2021年7月15日12:00に、患者は、ファイザー社ワクチンを接種。ワクチン接種の 8日後の 2021年7月23日18時30分に、患者は自殺を企図し、(アパートの最上階から飛び降りた)死亡した。
報告した医師は、これはファイザー社ワクチンと関連していないと評価した。考えられる自死の要因は ADHD だ。この自死は、ワクチン接種とは無関係だ。(ID 11576798)
以下は、 12歳から17歳のアメリカでの死亡事例の詳細です。
2021年8月20日までの12歳から17歳の 14人の死亡事例詳細
・15歳 / 女性 / ニューハンプシャー州
[症状]アナフィラキシー反応、心停止
[接種から死亡まで] 1日 (ID 1187918)・16歳 / 女性 / ウィスコンシン州
[症状]心停止
[接種から死亡まで] 11日 (ID 1225942)・15歳 / 男性 / コロラド州
[症状]心不全
[接種から死亡まで] 2日 (ID 1242573)・16歳 / 男性 / カリフォルニア州
[症状]死亡(原因不明)
[接種から死亡まで] 48時間以内 (ID 1382906)・16歳 / 男性 / ジョージア州
[症状]胃腸穿孔、状態悪化、死亡
[接種から死亡まで] 4日 (ID 1386841)・13歳 / 男性
[症状]インフルエンザ様疾患、死亡
[接種から死亡まで] 2日 (ID 1406840)・16歳 / 女性 / ペンシルベニア州
[症状] 胸痛、血球貪食性リンパ組織球症、心嚢液貯留、長期入院、死亡
[接種から死亡まで] 73日 (ID 1420630)・13歳 / 男性 / ミネソタ州
[症状] 小脳出血、 心停止、死亡
[接種から死亡まで] 17日 (ID 1431289)・13歳 / 男性
[症状] 死亡
[接種から死亡まで] 不明 (ID 1463061)・13歳 / 男性
[症状] 心臓肥大、 心筋炎、死亡
[接種から死亡まで] 0日 (ID 1429457)・16歳 / 男性 / カリフォルニア州
[症状] 死亡
[接種から死亡まで] 27日 (ID 1466009)・16歳 / 男性 / ペンシルベニア州
[症状]死亡
[接種から死亡まで]6日 (ID 1475434)・15歳 / 男性 / ニューヨーク州
[症状]失神、心室性頻脈、死亡
[接種から死亡まで]4日 (ID 1498080)・13歳 / 女性 / メリーランド州
[症状]心室頻拍、死亡
[接種から死亡まで]27日 (ID 1505250)・16歳 / 男性
[症状]自死
[接種から死亡まで]8日 (ID 11576798)
次に全体です。
全体の有害事象事例
毎回見ている「ベル麻痺(顔面麻痺の一種)」「流産、早産」「アナフィラキシー反応」は、以下のようになっています。
・ベル麻痺(顔面神経麻痺) 5,002件(データ) 前回 4,890件
・流産・早産・死産 1,600件 (データ) 前回 1,559件
・アナフィラキシー反応 166,543件(データ)前回 159,857件
「血栓、血液凝固あるいは血小板減少」の報告は以下のようになっています。
・血栓 / 血液凝固 / 血小板減少 17,544件(データ) 前回 17,064件
ギランバレー症候群は以下のようになっています。
・ギランバレー症候群 964件 (データ) 前回は、935件
ギランバレー症候群のメーカー別の発生数は、
ファイザー社 540件
モデルナ社 229件
ヤンセン社 180件
となっていて、ファイザー社が最も多くなっています。
アメリカでは、ワクチン接種率の「高い州」の感染拡大が収まらなくなっているようで、たとえば、二度の完全なワクチン接種率が 60%に達したハワイでは、感染拡大に収拾がつかなくなっています。
以下はアメリカ CDC のデータです。
ハワイのワクチン接種率と感染確認数の推移(全パンデミック期間)
CDC
ハワイって、数年後には存在しているのでしょうか。