アメリカ CDC のワクチン有害事象報告を定期的にご紹介させていただいているのと同時に、月に 1、2度、ヨーロッパでのワクチン有害事象報告の公式なデータベースである欧州医薬品庁の「ユードラ ビジランス (EudraVigilance)」 のワクチン有害事象報告も取り上げさせていただいています。
前回は以下の記事となり、4月17日時点までのヨーロッパでのワクチン有害事象報告を取り上げてさせていただいています。
欧州医薬品庁の公式なヨーロッパでのワクチン有害事象データベースの報告数は、死亡例が 7700件超、総有害事象例は 33万件に達していた
投稿日:2021年5月3日
この前回の報告では、報告数は、以下のようになっていました。
・4月17日までの有害事象報告数 33万218件
・4月17日までの死亡事例報告数 7,766件
今回、5月8日までの有害事象報告が表示されていまして、その数値は以下のようになっていました。かなりの増加です。
・5月8日までの有害事象報告数 40万5,259件
・5月8日までの死亡事例報告数 1万570件
前回同様、代替医療系メディアのヘルス・インパクト・ニュース (Health Impact News)が欧州医薬品庁のデータベースを集計した結果をご紹介します。
ここから記事です。
10,570件の死亡例と 405,259件の有害事象例 : COVID-19 ワクチンに対する薬物有害反応のヨーロッパ・データベース
10,570 DEAD 405,259 Injuries: European Database of Adverse Drug Reactions for COVID-19 “Vaccines”
Health Impact News 2021/05/14
ヨーロッパでの薬物によることが疑われる有害事象反応報告の公式なデータベースに、欧州医薬品庁によるユードラ ビジランスがある。このデータの 5月8日までの COVID-19 ワクチン後の負傷と死亡の報告を調査した。
その結果、2021年5月8日までのユードラ ビジランスの報告は、COVID-19ワクチンの接種後、10,570件の死亡事例と 405,259件の有害事象例をリストしていた。
データベースで示されているワクチンは、以下の 4社のものだ。
ファイザー社 COVID-19 mRNAワクチン(BNT162b2)
モデルナ社 COVID-19 mRNAワクチン(CX-024414)
アストラゼネカ社 COVID-19ワクチン(CHADOX1 NCOV-19)
ヤンセン社 COVID-19ワクチン(AD26.COV2.S)
以下が、集計した 2021年5月8日までの要約データだ。(※ 訳者注 / ヤンセン社のものは総接種数が著しく少ないですので割愛しています)
ファイザー社 COVID-19 ワクチン(BNT162b2)
死亡事例 5,368件
有害事象報告 170,528件死亡事例で多い順(記事にはすべて載せられていますが、死亡事例が多い上位とします)
・一般的な障害 死亡報告数 1,719件
・心臓障害 死亡報告数 636件
・呼吸器障害 死亡報告数 619件
・感染症 死亡報告数 589件
・神経系障害 死亡報告数 535件
・胃腸障害 死亡報告数 270件
・血管障害 死亡報告数 197件
モデルナ社 COVID-19 ワクチン(CX-024414)
死亡事例 2,865件
有害事象報告 22,985件死亡事例で多い順
・一般的な障害 死亡報告数 1,255件
・心臓障害 死亡報告数 301件
・神経系障害 死亡報告数 294件
・呼吸器障害 死亡報告数 255件
・感染症 死亡報告数 151件
・胃腸障害 死亡報告数 100件
・血管障害 死亡報告数 100件
アストラゼネカ社 COVID-19 ワクチン(CHADOX1 NCOV-19)
死亡事例 2,102件
有害事象報告 208,873件死亡事例で多い順
・一般的な障害 死亡報告数 604件
・神経系障害 死亡報告数 318件
・心臓障害 死亡報告数 261件
・呼吸器障害 死亡報告数 228件
・感染症 死亡報告数 138件
・血管障害 死亡報告数 131件
ここまでです。
前回と死亡報告数で比較しますと、以下のようになります。
ファイザー社 4,293件 → 5,368件
モデルナ社 2,094件 → 2,865件
アストラゼネカ社 1,360件 → 2,102件
ヨーロッパで、それぞれの国で各社のワクチンがどれほどの数で接種されているのかの詳細を知りませんので、何ともいえないですが、増加幅だけですと、アストラゼネカ社のワクチンの死亡報告数の増加率が高いです。
どのワクチンも心臓障害と神経系障害の割合が高いですので、そのあたりに副反応や副作用というものが出やすいのかもしれません。
ヨーロッパでも、全体としてはまだワクチンを接種していない人のほうが多いですので、今後、接種する人がさらに増えていくと共に、このデータも準じた数値となっていくと思われます。