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タリバン指導者がアフガニスタンで「シャリア法」の厳格な施行を要求。公開処刑、手足の切断、投石による死刑等の実施を裁判官たちに命令

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11月10日、女性の遊園地への入場がアフガニスタンで禁止に。遊園地の入口に立つ女性たち。 aljazeera.com




目には目を

アフガニスタンでは、昨年 8月、タリバンが政権を取り戻しましたが、最近になって、非常に厳しい措置が次々と実施されています。

多くが「女性」に関してのもので、昨年 8月に政権をとった当初は、「以前のタリバンとは異なり、女性に対して差別的な扱いは行わない」としていたのですけれど、今年 3月には、女子の中学と高校への通学を禁止したことが報じられ、5月には「女性は公共の場で、顔すべてを覆わなければならない」とする法令を出しました

これは、頭からつま先まで被る形のブルカである「チャドリ」という衣装を着用しなければならないとしたものでした。

さらに 10月以来、タリバンは、「女性のジムの使用の禁止」を命令、さらには、「女性の遊園地やアミューズメントパークへの入場を禁止」命令、と、次々と命令を発し続けています。

そのような中、タリバンが、

「厳格なシャリア法を完全に実施するように命令した」

と各国の報道で伝えられています。

シャリア法というのは、イスラム教の法制度のことで、「厳しい刑罰」が特徴とはいえます。

シャリア法では、重い犯罪に対しての刑罰を「ハッド刑」と呼びますが、罰は以下のように説明されています。

シャリア法の罰

・窃盗 / 手の切断

・一般人の殺害、暗殺、放火など(神に反する戦いという罪) / 磔刑、あるいは右手と左足の切断、あるいは追放

・イスラムを離れて他の宗教に改宗する / 死刑

・非合法な性的な交渉 (姦通)、同性愛行為 / 石打ち刑による死刑

・飲酒 / 40-80回のむち打ち。

ハッド刑

これらを厳格に実施せよ、というのが今回の命令です。

報道をご紹介します。




 


タリバン指導者がアフガニスタンでシャリア法を完全施行するよう命令

Taliban leader orders full enforcement of Sharia law in Afghanistan
AFP 2022/11/14

アフガニスタンの最高指導者ハイバトゥラー・アクンザダ氏は、公開処刑、手足の切断、投石、むち打ちを課すよう裁判官に「義務的な」命令を発行した

最高指導者が、公開処刑、投石やむち打ち、窃盗犯罪者の手足の切断など、イスラム法の側面を完全に施行するよう裁判官に命じたと、タリバンの最高報道官は述べた。

最高報道官は 11月13日遅くに、タリバンのハイバトゥラー・アクンザダ最高指導者が裁判官のグループと会った際に、最高指導者から「義務的な」命令が出されたとツイートした。

昨年 8月にタリバンが権力の座に戻って以来、公の場で撮影もされていなければ、写真も撮られたことのないアクンザダ氏は、運動の発祥の地であり精神的な中心地であるカンダハールからの命令によってアフガニスタンを統治している。

昨年、タリバンが政権の座についた際には、1996年から 2001年までの最初の権力の座を特徴付ける厳しい規則を、より柔軟なものにすると約束したが、その後、国民の権利と自由を徐々に取り締まっている。

「泥棒、誘拐犯、扇動者たちを注意深く調べてください」と最高報道官はアクンザダ最高指導者の言葉を引用した。

「シャリア法のハッド刑とキサース (いわゆる目には目を)のすべての条件が満たされている案件では、実行する義務があります。これはシャリア法の裁定であり、命令であり、義務付けられています」

ハッド刑は、イスラム法の下で特定の種類の刑罰が義務付けられている犯罪を指し、キサースは「同害報復的刑罰」と訳され、事実上、目には目を、の意味となる。

ハッド刑の犯罪には、姦通、および誰かを不当に告発すること、飲酒、窃盗、誘拐、強盗、背教、反乱が含まれる。

キサースは、とりわけ殺人や故意の傷害をカバーするだけでなく、被害者の家族が罰の代わりに補償を受けることも可能にする。

イスラム学者たちによると、犯罪がハッド刑に処せられるには、非常に高度な証拠が必要であり、姦淫の場合は、自白、または 4人の成人男性イスラム教徒による目撃証言が必要だ。

ソーシャルメディアでは 1年以上にわたって、そして最近になっても、タリバンの戦闘員たちがさまざまな犯罪で告発された人々にむち打ちを行う動画や写真で満ちている。

タリバンはまた、銃撃戦で殺されたと彼らが言う誘拐犯の遺体を何度か公開した。

法律・政治アナリストのラヒマ・ポパルザイ氏は、この布告は、タリバンが権力の座に戻ってから軟化したと感じているかもしれない評判を固めようとするタリバンの試みである可能性があると述べた。

「彼らが本当にハッド刑とキサースを実行し始めれば、それは、アフガニスタン社会が徐々に失った恐怖を作り出すことを目指しているのでしょう」と彼女は語った。

「神権組織として、タリバンはイスラム諸国の間で宗教的アイデンティティを強化したいと考えているようです」

アフガニスタンでは、特に女性たちが、それまで苦労して獲得した権利が過去 15か月で消滅するのを目の当たりにしており、ますます公の場から締め出されている。

ほとんどの女性公務員は仕事を失ったか、または、家で仕事をせざるを得ないために少額の報酬だけを受け取っている。また、女性は男性の親戚なしで旅行することも禁じられており、家から出る際には、ブルカまたはヒジャブで顔を覆い隠さなければならない。

最近、タリバンは女性が公園、遊園地、ジム、公衆浴場に入ることも禁止した。

最初の政権の時代、タリバンは、むち打ちや国立競技場での公開処刑など、公の場で定期的に処罰を行っていた。







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