・USGS
アメリカのイエローストーン国立公園に、世界で最も高く噴出する間欠泉のひとつでもある「スチームボート・ガイザー」という間欠泉があります。
このスチームボート・ガイザーが、昨年 2018年に、「過去にないほどの回数で噴出している」ことを昨年の以下の記事で取りあげたことがありました。
上の記事は、昨年 12月11日のものですが、その後も噴出は続き、結果として昨年のスチームボート・ガイザーは「 32回の噴出」という、史上最大回数の噴出を起こしました。
・AP
ところが、最近のアメリカの報道で、「今年 2019年は、さらに記録を更新した」ことが伝えられていました。
その回数は 45回で、昨年の記録を更新し、過去最大の活動となっています。
2015年から 2017年までの前年 3年間は 1度も噴出していなかったことを考えますと、間欠泉に関して、急激に活動が活溌化していると言えます。
これがイエローストーンの火山活動と関係するものなのかどうかはわかっていないですが、2年連続で間欠泉の活動が過去最大となっていることは、少なくとも、地下の活動も活溌化している可能性もありそうです。
この間欠泉の活動についてのアメリカの報道をご紹介いたします。
Yellowstone’s Steamboat Geyser breaks eruption record, stuns scientists
NY Post 2019/12/26
イエローストーンの間欠泉の噴出回数が記録を破り、科学者たちを困惑させている
米ワイオミング州のイエローストーン国立公園に行った際に、多くの人たちがまず行うことは間欠泉を巡ることだろう。
2019年にイエローストーン国立公園を訪れた観光客たちは、地球上で最も高く噴出する間欠泉であり、現在、活動状態にある間欠泉スチームボート・ガイザー(Steamboat Geyser)で、多くの噴出を目撃しただろう。
というのも、今年、スチームボート・ガイザーの噴出は「過去最大の回数」となる 45回の噴出を記録したのだ。これまでの記録は、昨年 2018年の 32回で、昨年に続き記録を更新したことになる。
このイエローストーンのあまりにも活発な間欠泉の活動に、地質学者たちは頭を抱えている。
というのも、スチームボート・ガイザーは 2015年、2016年、そして、2017年の 3年間は、1度も噴出しなかったのだ。
ところが、2018年になってから突如として活動が活発となり、そして今年 2019年は、さらに活動が顕著となって、過去最大の回数の噴出を見せた。しかし、「なぜ突然のように活動が活発になったのか」という理由を地質学者たちには理解できていない。
多くの人たちが知るように、イエローストーン国立公園の地下には、超巨大火山があるが、このような間欠泉の活動状態とその活動との関係は誰にもわからない。
この超巨大火山の最後の噴火は 63万1000年前だったと考えられている。
科学者たちは、いつかはまたこの火山が噴火すると確信しているが、それがいつなのかということについての意見はさまざまだ。