2020年02月15日 午前11時 (公式発表数値)
患者数 67,100人
死者数 1,526人
致死率 2.2%
日本の新型コロナウイルス(COVID-19)の感染確認者が、2月14日までに 259人にのぼっていることが報じられていますが、感染経路が明確ではないケースもあり、新型コロナウイルスの潜伏期間の長さ(最大 24日)を考慮しますと、ここから爆発的に患者が増加する可能性も高そうです。
中国での感染拡大を振り返りますと、2020年1月22日に感染者数が 300人を超えたあと、10日後の 1月31日には、感染者数が 1万人を突破していますので、同じようになるとは思わないにしても、少なくとも中国ではそのような増加でした。
下のグラフは 1月22日から 2月13日までの新型コロナウイルス感染者の増加を示すグラフです。たった 3週間ほどの期間で、いかにすさまじい増加ぶりを示してきたかがわかります。
2020年1月22日-2月13日までの新型コロナウイルス患者数の推移
・Coronavirus 2019-nCoV
仮にですが、中国と同じような増加を示した場合、2月の終わりには日本の感染者数も 1万などの数値に近づく可能性はあるのかもしれません。
また、中国では、医療従事者の方々が非常に多く感染している現実が明らかになっています。中国の 2月14日の報道によりますと、中国では、医療従事者の感染者が 1700人以上となっていることが以下のように報じられていました。
国家衛生健康委員会の発表によれば、2月11日の時点で新型コロナウイルスの結果として、中国内で合計 6人の医療従事者が死亡した。これは総死亡率の 0.4%を占めている。これまで合計で感染した医療従事者は 1,716人となり、総感染者数の 3.8%を占めている。
また、以下の記事でふれました、中国で「戦時統制命令」が発動された件に関しては、2月15日に、湖北省の紅湖市という場所も戦時管理下に入り、グローバルタイムズは、これで 4地区が戦時管理下となったと伝えています。
世界は戦時下へ : 湖北省に中国史上初めてとなる「戦時統制命令」が発令される。アメリカ軍は全米でパンデミック対応作戦を展開
この戦時統制命令と関係あるのかどうかはわからないですが、中国からの SNS では、大勢の人たちが連行される様子の動画がたくさんアップされています。以下の動画もそのひとつです。
https://youtu.be/y2d5mn9OatQ
もちろん、戦時統制命令や新型コロナウイルスとは関係のない通常の連行なのかもしれないですし、説明がないので、そのあたりはわかりません。
中国政府は、2月14日、新型コロナウイルスの予防と制御のための新しい予算として、 805億元(約 1兆2600億円)を計上し、さらには、感染症に関しての新しい法律、バイオセキュリティ法、あるいはバイオセーフティ法の制定を進めていると報じられています。
中国以外で、10人以上の感染者数が確認されている国は以下のようになります。
2020年2月15日時点の中国以外の感染者数
・日本 259人
・シンガポール 67人
・香港 56人
・タイ王国 33人
・韓国 28人
・マレーシア 19人
・台湾 18人
・ドイツ 16人
・ベトナム 16人
・オーストラリア 15人
・米国 15人
・フランス 1人
・マカオ 10人
気温が低いほうがコロナウイルスは長く生きるので、寒い場所のほうが感染拡大しやすいと思っていましたけれど、タイやシンガポール、マレーシアなどの温暖な地域での拡大のほうが早いですので、あまり気温は関係ないのですかね。
だとすると、日本でも暖かくなる春になっても感染拡大が止まらないということになる可能性もあるということなのかもしれません。