2020年02月07日 午前11時
患者数 31,481人
死者数 638人
重症者 4,824人
感染が疑われる人 24,702人
医学的観察経過対象者 186,045人
新型コロナウイルスの中国での患者数の増加率は、ここ数日同じような率を示しています。
新規の患者数は、公式発表では以下のグラフのように 2月5日から鈍化していますが、突然患者数が減る理由がわかりませんので、これは実態とは乖離していると思われます。
米 msn では、現地の記者の話として、多くの病院では、患者たちの受付を停止していることが述べられています。
なお、致死率は常に 2%前後で推移していますが、重症者率は、日々上がっていまして、冒頭に示しましたデータでは、約 3万人の患者のうちの 4,800人ほどが重症となっていて、これは「重症率 15%」となるのですが、中国国家衛生健康委員会の 2月6日 24時のデータでも重症者の率がとても高くなっています。
その一方で、退院した人の数も 1,540人となり、こちらも日々増加はしています。
なお、2月7日のニューヨークタイムズは、中国の保健当局が、「武漢で感染したすべての住民を集め、隔離キャンプに収容せよ」という通達を出したと報じています。
隔離施設は、24時間監視体制の施設であり、脱走不可能になっているとも報じていました。
武漢を含めた湖北省の実際の状況はよくわからなくなっていますが、現在、中国では、6000万人以上が事実上の封鎖状態にあると伝えられています。
武漢を中心とした大規模な消毒活動も続けられているようです。
中国以外の国の感染状況は、感染確認国が 26カ国となっています。
中国以外で感染者数が最も多い国は日本で、感染確認者が 20人を超える国や地域は以下のようになっています。これは、英国などの専門家たちが予想していたものとほぼ同じです。
2020年2月7日時点で20人以上の感染者がいる国や地域
・日本 45人
・シンガポール 28人
・タイ 25人
・香港 24人
・韓国 23人
なお、ここでは日本の感染確認者は 45人となっていますが、2月7日午前9時35分の NHK ニュースによれば、
「新型ウイルス クルーズ船で新たに 41人感染確認」
とありますので、日本領域での感染者数は 80人を超えたということになりそうです。
アメリカは、感染確認者は 12人ですが、武漢から帰国した 543人のアメリカ人が、カリフォルニア州フェアフィールドのトラビス空軍基地と、サンディエゴのミラマー海兵隊航空基地に隔離されていると報じられています。
中国以外での感染拡大の局面に入ってきたのかもしれません。