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武漢コロナウイルス最新情報 2020-02-03 米ニューヨークタイムズが「確実にパンデミックになるだろう」という専門家の意見を引用

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Coronavirus

2020年02月03日 午前9時
患者数 17,387人
死者数 361人
重症者 2110人(中国)
感染が疑われる人 21,558人(中国)
経過観察対象者 152,700人(中国)
患者との接触追跡対象者 189,583人(中国)




武漢コロナウイルスの感染者の増加は衰えておらず、中国 CDC によると、2月3日午前の時点で、患者数は前日より 3000人近く増えて、1万7000人を超えました。死者数は、感染が拡大した以降では 1日として最大の増加となる 57人増の 361人となりました。

2003年の SARS での中国での死者数は 349人でしたので、感染拡大後あっという間に、それを超えたことになります。この新型ウイルスは、致死率は SARS より、はるかに低いとされていますが、感染拡大の速度が SARS と比較にならないほど早いために、このようなことになっていると思われます。

真偽はわからないですが、武漢では、病院が重症者以外は受け付けてくれていないという話もあり、実際の患者数と死者数は、この公式発表の数と一致するかどうかはわかりません。

たとえば、1月31日の医学誌ランセットには、香港大学の科学者たちが、中国当局の集計を使わずに、独自の推計としての数値を発表しましたが、それによると、

「 1月25日の時点で武漢や周辺の都市の感染者数は 7万5815人にのぼる可能性がある」

とのことです。

武漢以外での感染拡大も続いています。中国の北京では、2月2日までに 23例の新しい感染が確認され、北京で確認された患者数は 191人となりました。

フランスでも、武漢から退避して帰国したフランス人 20人が新型コロナウイルスの症状を示したことが報じられました

2月2日の時点で、症例が報告されている国は 24カ国となっています。


Bloomberg

この地図では、南米では感染確認されていないですが、南米ペルーの報道によれば、72歳のペルー人女性が米ロサンゼルスでコロナウイルスにより亡くなったと報じられていまして、そして、その遺体がペルーに送還されたとのことです。

先日の記事に記しましたが、2月1日に、中国の研究者は、「犠牲者の遺体からも感染が拡大する可能性がある」と発表していますので、これがどうなるのかという懸念もあるかもしれません。

このような状況の中、2月2日の米ニューヨークタイムズは、「武漢コロナウイルスはますますパンデミックのように見えると専門家は語る」というタイトルの記事を掲載しました。アメリカ国立アレルギー感染症研究所所長のアンソニー・S・フォウチ博士の以下の言葉などを掲載しています。

「この新型コロナウイルスは、伝染性があまり強いため、今後ほぼ確実にパンデミックになるでしょう。しかし、それが壊滅的なパンデミックになるのかどうかまではわかりません」

ただ、治療薬の試験も急ピッチで進んでいます。中国では現在、3つの治療薬が試験されており、臨床試験も始まっています。

また、AFP は「新型ウイルス患者が、インフル・エイズ薬混合で劇的回復した」と、タイ保健省が発表したことが報じられています。

新型コロナウイルスに感染した中国人女性(71)に、インフルエンザとエイズウイルス(HIV)の治療に使われる抗ウイルス剤を混合して投与したところ、症状の劇的な改善が見られたと発表した。

医師は保健省の定例記者会見で、医師らがこの中国人女性患者にこれらの混合した薬を投与したところ、48時間後の同ウイルスの検査で陰性となったと発表。

「陽性だったコロナウイルスの検査結果が48時間で陰性になった」「患者は消耗していた状態から、12時間後にはベッドで起き上がれるようになった」と述べた。

この新型ウイルスには以下の記事で取りあげましたような「エイズウイルスのような性質」を持つかもしれないということもありますので、こういう抗ウイルス剤による治療で効果が出る可能性はあるのかもしれません。

新型コロナウイルスに「HIV (エイズウイルス)」のタンパク質が挿入されていることをインド工科大学の科学者たちが発見。さらに「感染しても免疫を獲得できない示唆」を中国当局が示し、事態は新たな局面に

なお、新型ウイルスの感染拡大以来、中国だけではなく、各国で株式市場が下落していますが、2月2日、中国政府は、1500億元(約 2兆3000億円)にのぼる巨額の資金を株式市場に投入すると発表しました。また、2月3日から空売りを禁止としています。

感染者数の増加と共に、中国以外の国や地域で大きな流行が始まるかもしれないと考えられる 2月中旬から 3月にかけて、中国以外でどれだけ感染が拡大するかについてが懸念されます。

あるいは、それまでに効果的な治療薬やウイルス排除の方法が確立されるかどうかという点にかかっている部分がありそうです。







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