2020年02月02日 午前9時
患者数 14,551人
死者数 304人
感染が疑われる人 19,554人（中国）
経過観察対象 137,594人（中国）
中国以外の患者数 144人
患者数の増加の単位が日々大きくなっていまして、2月2日の午前の時点の公式発表での患者数は、1万4511人と、昨日より 3000人以上増えています。中国本土で感染が疑われる人の数は 2万人近くになり、経過観察対象者の数は 13万人規模となっています。
武漢市と隣接する黄港市でも、新型コロナウイルスの感染者が 1000人を超えたと伝えられています。
黄港市は人口 600万人の大都市で、2月1日、黄港の市長は「著しく患者の数が増えている」と記者会見で述べました。
会見する黄港の市長
中国以外の国でも患者数は増加していて、日本では感染確認者が 20人となり、アメリカでも、8人目の感染者が確認されました。
また、中国からの移民が多いニューヨークでも、現在 1人が感染疑いで検査中です。
アメリカ CDCによる新型コロナウイルス検査は、36時間から 48時間かかるとのことで、結果が出るのは明日以降となりそうです。
現在、中国以外での新型ウイルスの患者数は 144人となっています。
フィリピンでは、2月1日に、新型ウイルスにより 44歳の男性が死亡したと フィリピン WHO が発表しました。これは、新型ウイルスによる中国以外での初めての死亡者となります。
中国のグローバルタイムズは、中国の研究者の新たな発表として、
「犠牲者の遺体からも感染が拡大する可能性がある」
と報じました。
これにより、当局は、新型コロナウイルスにより死亡した場合は、すぐに火葬する必要があると告知しています。火葬をしないでの埋葬や、あるいは、葬儀などのための遺体の移動は許可しないと通達しました。
同じ研究者は、この新型ウイルスが、嘔吐や糞便を介して伝染することも見出しました。このあたりは、感染力の強いノロウイルスなどの感染性胃腸炎と似た部分がありそうです。
これが意味するところは、この新型ウイルスは、
「排出物からも感染拡大する」
ということが判明したということになります。
このため、新型コロナウイルスの患者を治療している中国の医療施設は、消毒していない医療排水を流すことを禁じられました。
これについては、日本で患者を収容した医療施設にも同じように、医療排水の消毒が必要ということになるのかもしれません。
しかし、この新型ウイルスには、「感染しても発症しない人たち」が多数いるため、そういう人たちの排泄物までをも消毒することは難しいと思われ、なかなか難しい問題となっていきそうです。
武漢市と近い湖北省の鄂州市（がくしゅうし）の市当局は、2月1日、市内のすべての指定医療施設で防護服とマスクが枯渇したため、外部からの支援を要請したと伝えられています。
武漢などの現地の詳しい状況は相変わらず不明で、ソース不明の数多くの「武漢の様子」という映像や画像が SNS には上げられていますが、どれが本当で、どれがフェイクかはわからないですので、それらにはふれません。
ただ、ひとつの投稿で気になったのは、場所も日時もわからないですが、「防護服を着て拳銃や自動小銃を持つ人たちがどこかに向かう映像」でした。
武漢などの流行最前線の地で何が起きているのかを把握することは難しいですが、場所によっては混乱しているようにも感じられます。